2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧

石頭

TIFFにて鑑賞。多くの家が両親とも出稼ぎに行って子供と老人ばかりの寒村を舞台にした児童映画。模範生の石頭(というあだ名)と仲良しの菜包質(というあだ名)、菜包質に嫌がらせを繰り返す悪ガキたちとの間の、大人になってしまえば一過性の出来事かもし…

フォーリー・アーティスト

TIFFにて鑑賞。恥ずかしながらフォーリー・アーティストという呼称を今回初めて認識した自分でありますが、映画における音の大切さ、例えば足音一つとってもそれが深い印象を与えたりあるいは逆に自然すぎて音の意味に気づかなかったりするという現実にじっ…

大親父と、小親父と、その他の話

TIFFにて鑑賞。昨日1本、本日3本見て現時点でダントツに良かったのがこちら。3月の大阪アジアン映画祭で見られなかったので東京で見られたことに感謝。しかもチケット発売日にまさかの売り切れでガーンとなったのがなぜだか随分日にちが経ってから3席ほ…

女神の見えざる手

東京国際映画祭がすでに始まっておりますが、先日鑑賞の表題作がムッチャ良かったので遅ればせながら。政治を裏で動かすロビイストの暗躍ぶりを生々しく見せてくれるスリルとドロドロさ、勝ち続けていないと死ぬ病気にかかったかのごとくワーカホリックでご…

記憶の中の殺人者

こと原題「記憶大師」。先日2107中国映画週間にて鑑賞。チャレンジングで刺激的なサスペンス・スリラーで、我らが(⁈)黄渤を筆頭に実力派スターの顔ぶれと中国映画としては画期的かもな緻密な作りを楽しみました。こちらの頭が追いつかなくてちょっと因果関…

潜入捜査

こと原題「非凡任務」。昨日2107中国映画週間にて鑑賞。書生系・文人系イメージから一転ガチマッチョなアクションで魅せる黄軒に加えて段奕宏と祖峰の激シブな男ぶりにも目移りしまくりの、「インファナル・アフェア」の「メコン大作戦」的アダプテーション…

ショックウェーブ

こと原題「拆彈專家」。2107中国映画週間にて鑑賞。さすが邱禮濤作品にハズレなし、というか近年出色の出来栄えでは! とりわけ胸アツなのは最初から最後まで観たかったアンディ、懐かしいアンディ、カッコいいアンディがそこにいたこと。ワキを固める面々が…

アトミック・ブロンド

劇場にて鑑賞。シャリーズ姐、無双! ボロボロでもあざだらけでも全方位的に美しすぎるヒロインに惚れ惚れ、助演ながらビル・スカルガルド君(勝手に君付け)もキャッ(はあと)だったりとか、使われてる楽曲がまたなにかとツボにはまる世代でして、がっつり…

戦狼 ウルフ・オブ・ウォー 

こと原題「戦狼II」。2107中国映画週間にて鑑賞。このタイトルだけ見ると前作があることがわからないけれど前作「ウルフ・オブ・ウォー ネイビー・シールズ傭兵部隊 vs PLA特殊部隊」こと原題「戦狼」の続きであります。が、前作がアクションはすごかったけ…

上海キング

こと原題「上海王」。2107中国映画週間にて鑑賞。初日の1本目で見たのがこれ。マイアイドル胡軍をスクリーンでアップで見るのはえらく久しぶりだったのでそれだけでもテンションアップでしたが刺青姿の入浴シーンとかあるなんてもう想定外で鼻血ぶー(あ、…

目撃者 闇の中の瞳

試写にて鑑賞。失職した新聞記者がたまたま自分の車が9年前の未解決事件と関わる事故車だったことから事件の真相に迫っていく。。台湾映画としては画期的といってもいい(かもしれない)極上のサスペンス・スリラー。脚本も編集も細かいところまで練れてお…

ニンホアの家

先日、山形国際ドキュメンタリー映画祭にて鑑賞。前知識ゼロで見たもので、ニンホアが人名だと思い込んでいたら地名でした。ベトナム南部の小さな町にある旧家を舞台にした三世代の家族の白日夢のような穏やかでひそやかな記憶の記録。最初のうち人物関係も…

馬皮

10月7日の拙ブログでお知らせした徐辛監督の旧作ドキュメンタリー。監督の故郷である江蘇省の小さな村で、その地域だけに伝わっているという一種の奇祭の様子を、準備段階から当日の賑わい、祭りの後の虚脱感のようなものまでを手持ちカメラで捉えた実に貴…

翡翠の城

先日、山形国際ドキュメンタリー映画祭にて鑑賞。「マンダレーへの道」こと原題「再見瓦城」の趙徳胤監督による、劇映画の「再見〜」と同じく16年作品。国軍と反政府軍が対峙する紛争地帯で翡翠の原石の不法採掘に従事する男たちのアメリカン・ドリームなら…

アウトレイジ 最終章

ここ数日ドキュメンタリー三昧にていろんなリアルを凝視してきたので、ここらでひとつ振り切れたフィクションを楽しもうかな、というわけで劇場にて鑑賞。そんでまあ嬉しくなるほどの悪相大会、怒号大会に加えて戦メリとかシンゴジラとか孤独のグルメまでつ…

映画のない映画祭

山形国際ドキュメンタリー映画祭にて鑑賞。中国のドキュメンタリー映画監督にとって貴重な発表の場であるとともに観客や国内外の監督との親密な交流の場でもあった北京インディペンデント映画祭が2014年に中止に追い込まれた際の当局の理不尽な妨害のさまを…

インディペンデント・ドキュメンタリー上映のお知らせ

専修大学・土屋先生から下記のとおりお知らせをいただきました。ご興味、お時間のある方はぜひご参加ください!徐辛監督「馬皮」上映、 日本語字幕付き 監督ご本人との交流会あり10月12日木曜夜6時30分〜 専修大学神田校舎1号館5階ゼミ51※この映画は、十数…

稽古

護身クラス@I道場。しーふーいわく「つねに丹田に気持ちを置いて。それができなければ足裏を意識して」「1つ1つの部品は合ってる。それが繋がってないから流れが出ない」「頭で理解できたら体を動かし、次には心を動かせ」

あさひなぐ

劇場にて観賞。初期のAKBはかなり分かっていたんですが(古)乃木坂になるともののみごとに誰一人顔と名前が一致しない初心者以下な自分。でも映画はとても楽しかった。武道系スポ根ものというだけでも既に自分の中ではOKで、それがウェルメイドなら言うこと…

猫が教えてくれたこと

先日試写にて鑑賞。トルコ生まれアメリカ育ちの監督が、ほぼほぼ猫目線でイスタンブールの街と人々をとらえた猫好きによる猫好きのための猫まみれ猫づくしのドキュメンタリー。猫派としては最初から最後まで顔がゆるみっぱなしの79分でした。イスタンブール…

彼女がその名を知らない鳥たち

先日試写にて鑑賞。予告編等で登場人物全員クズという前知識のみだったもので、しかも従来蒼井優ちゃんが病んでる系キャラを演じるとハマりすぎてツラかったりしたので、鑑賞前はちょっと恐る恐るでありました。が、幸いなことにその予感は全く外れ、見応え…

ドリーム

劇場にて鑑賞。元気の出る実話ってほんとに気持ちがいい。数字はウソをつかない。知性やタフさや先進性には人種も性別も関係ない。映画の日ということもあるけど場内満席でした。もっと大きなハコで、大規模公開したら良いのに。 公式サイトはこちら。