2019-01-01から1年間の記事一覧
今年も早や大晦日。来年も面白い映画とたくさん出会えるよう、合気道・居合道・杖道を細く長く続けられるよう、それと、1つ新しいことを始めるつもりなのでその道すじがつけば良いなと思ってます。 こんな辺境のブログを見にきてくださった皆さま、ありがと…
毎年末に勝手に発表している極私的マイベスト。今年はけっこう迷いましたが、例によって独断と偏見で選びました。なお、某映画秘宝さんのアンケートに同じ並びで回答しましたが、来年1月発売号をもってまさかの休刊ということで、アンケート参加はともかく…
昨日劇場にて。「長くつ下のピッピ」「名探偵カッレくん」といった名作児童文学の生みの親アストリッド・リンドグレーンは、いかにして作家としての道のりを歩み始めたのか。作者の経歴についてまるで知らなかったので、天真爛漫な十代の文学少女が父親ほど…
劇場にて。「子供にはちょっと難しいかも」的な感想をどこかでちらりと目にしたくらいでほぼ前知識なく観ましたが、前作の姉妹愛と女子パワーの突き抜け感から今回は家族のカルマ、自立のモチーフ、戦争責任という現代的テーマも盛り込まれて率直に上出来な…
劇場にて。公開が始まってひと月ほど経過してようやくの鑑賞。ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督の作品は「昔々、アナトリアで」と「雪の轍」くらいしか観てないのですがどちらも印象的で、とりわけ「昔々〜」は忘れがたい名作の1つ。本作もまたしみじみと切な…
昨日、試写にて。19歳で監督デビューし世界を刮目させた美青年グザヴィエ・ドランは子役出身というだけあって役者としても魅力的な得難い才能。中でも「Mommy /マミー」が個人的にはダントツで好きなんですが、彼の映画は母と息子およびLGBTのテーマと切り離…
先日、試写にて。 今夜はちょうどホーリーナイトですが、表題作はキリスト教関係ではなくソンタルジャ監督によるラサ巡礼の物語。ラサ巡礼といえば思い出されるのは張楊監督の「ラサへの歩き方 祈りの2400km」で描かれた雨の日も雪の日も五体投地で聖地を目…
試写にて。「へレディタリー」のアリ・アスター監督の最新作ということで期待しておりましたが、いや〜期待以上にショッキングだわヤバいわ面白わで、、、「ヘレディタリー」からさらに進化した、ちょっと見たことのないオカルト的魔力に否応なく引きずられ…
劇場にて。公開が始まったばかりなのでネタバレになるようなことはもちろん書かずにおきますが、大結局らしい大結局でした。壮大なサーガのファイナル、なんか感慨深いです。そしてやはりあのテーマ曲はアガるアガる。物語は、こんな感じになるのかなという…
先日、ガルーダ・エアの機内上映にて。今年3月の大阪アジアン映画祭でかかった作品ということを全く失念しており(というか自分の滞在日程と合わなかったので最初からノーチェックだったとおもわれ)、たまたま上映プログラムを眺めていて監督がエドウィン…
先日試写にて鑑賞。昨今ネットに横溢する愛国無罪と言わんばかりのネトウヨ的歴史修正主義、デマ、誹謗中傷の垂れ流しの中で異彩を放つ、筋金入りの右翼団体・一水会。その創設者である鈴木邦男の長年にわたる活動家人生を本人のインタビューを中心に振り返…
劇場にて。「戯夢人生」などで知られる布袋劇の大御所・李天禄の長男であり台湾の人間国宝となった陳錫煌の、父と決定的な確執があったわけではないものの結局は次男が父の劇団を継承し自らは独立して布袋劇に人生を捧げてきた姿に10年間密着した楊力州監督…
先日ガルーダ・エアの機内にて鑑賞。なんか聞いたことあるタイトルだなと思っていたら年明け早々ニッポン公開なんですね。というわけで一足お先に観ることができたわけですが、面白かった! 麻薬密輸組織を追うハミ出し系捜査チームが捜査の便宜上フライドチ…
先のカンヌ映画祭パルムドール受賞作。今月末からの公開を楽しみにしていたら、ジャカルタ行きの機内で観ることができ、もちろん劇場で観るコンディションには遠く及ばないもののとりあえずラッキーでした。おお、これが噂の、、という驚きと予測不能さと面…
人生初インドネシアなう。と言っても5日ほどの短い旅です。その間、更新がとどこおります。
先日試写にて。ワム!世代なので「ラスト・クリスマス」と聞くだけで脳内リピートが止まらなくなる上に全編にジョージ・マイケルの歌が散りばめられているとくればもう胸おどるしかないわけで、果たして映画も笑えて泣ける王道のクリスマス映画。いやほんと…
専修大・土屋先生からお知らせをいただきました(多謝!)。下記のとおり、中国インディペンデント映画に関する研究会が開催されますので、お時間・ご興味のある方はぜひお運びください。参加無料・予約不要です。 張献民(北京電影大学教授)中国インディペ…
Netflixにて。ある夫婦の離婚をめぐる物語。評判は聞き及んでおりましたが、名作。もらい泣きモノでした。。。そして、それが仕事だからとはいえ双方の弁護士のエスカレートして行く舌戦が面白くもありツラくもあり。
劇場にて。テロによる謎の毒ガスに覆われた都会で、たちのぼってくるガスを避けて高層ビルの上へ上へと逃げ続けるしかなくなった主人公たちの決死のサバイバルを描く、「新感染」に次ぐ新たなる韓国パニック映画のド快作。笑いと恐怖と緊張がはちきれんばか…
先日試写にて。1962年のフィンランド、パン屋の息子でプロボクサーのオリ・マキが世界タイトル戦を目前に恋をしてしまい、試合に向けて集中しなくてはならないのに彼女と会いたい気持ちがつのり。。。タイトルのパーフェクト感とはちょっと方向性のちがう、…
こと原題「神探蒲松齢之蘭若仙踪」。試写にて。成龍主演の聊斎志異モノということやポスタービジュアル的になんとなくびみょ〜な予感というか正直あまり期待してなかったせいか予想外に面白かった(すみません!)。ジャッキー映画は年々こじんまりとした印…
昨日、東京フィルメックスにて。オリヴィエ・アサヤス監督が97年にTVシリーズの一編として侯孝賢に密着したドキュメンタリー。世界的に知られるようになって間もない頃の侯孝賢監督をはじめ陳國富、呉念眞、朱天文、林強、高捷といった面々の若さに懐かしさ…
昨日劇場にて。プロレス一家に育ち世界的成功を夢見る兄妹の物語。プロレスについてはど素人でこの映画のこともちょっと前までノーチェックだったんですがえっ何これドウェイン・ジョンソンが製作にからんでて自分も出ていて実話ですと!?というので脊髄反…
合気クラス@I道場。しーふーいわく「一生懸命、数やって、こだわらなくなったら正解。ただし最初はこだわりが必要。最初からこだわらないのは甘え」「結果を気にして動くな。結果は、結果的にそうなるもの」「自分のことだけ考えていくら稽古しても物理的に…
先日試写にて。フランスの伝説的作家でありジーン・セバーグの夫であり最後は拳銃自殺を遂げたロマン・ガリの数奇な人生を描いた実話ベースの伝記映画。恥ずかしながら自分はロマン・ガリの小説を読んだことがなく映画で描かれる母との関係も知らなかったの…
東京フィルメックスにて。まだ30そこそこの顧暁剛監督のこれが初監督作。例によって何にも知らずに観たのですが、お見事。自分としては今年有数の名品と思いました。だから映画はやめられない。とくに映画祭はこういう邂逅があるからありがたい。(もちろん…
昨日劇場にて。プロの殺人者として育てられ、今は殺しをやめてバーの料理人となった寡黙な男の物語。園村健介監督作品、三元雅芸主演とくれば当然ながらゴリゴリのアクション映画を期待しないわけにはいかないのであり、そして実際アクションシーンではむち…
昨日劇場にて。生前名を成すことのかなわなかったゴッホの後半生を描く伝記映画。その最期に関して通説と異なる説もあることを今回初めて知り、心情的には自分もそちらを信じたい気分ですが、それはともかくこの映画はウィレム・デフォーがすばらしすぎても…
前作「ゾンビランド」が大好きで(もう10年経つのか!!)その後ジェシー・アイゼンバーグとかエマ・ストーンがどんどんビッグスターになっていったので多分ギャラも跳ね上がっただろうなと思うけど再び同じ顔ぶれで(ビル・マーレイまで!)パワーアップし…
Netflixオリジナル作品。いつ見てもどんな役どころでも完璧に美しいアリシア・ビカンダー(ビキャンデル)の今回も比類なき美貌(顔にキズがあるという設定がまたしびれる)に加えてこれまで見たことがないくらい暗いまなざしもすばらしく魅力的な、これをイ…