大親父と、小親父と、その他の話

TIFFにて鑑賞。昨日1本、本日3本見て現時点でダントツに良かったのがこちら。3月の大阪アジアン映画祭で見られなかったので東京で見られたことに感謝。しかもチケット発売日にまさかの売り切れでガーンとなったのがなぜだか随分日にちが経ってから3席ほど空きが出ているのにたまたま気づいて買えたというラッキーでした。タイトルやポスタービジュアルからはどういう映画なのか予測がつかず前知識もなかったのでそのぶん驚きも大きかったというか、時にアピチャッポン作品や蔡明亮作品を思い出させるテイストもありつつ無常観と永遠性が同時に成り立っているようなちょっと見たことのない独特の力強さにガツンとやられた感あり。上映後の質疑応答によれば本国では上映されていないそうで確かにそうかもとは思いましたがとはいえこうした重量級のアート作品が世界に向けて発信されているというだけでもベトナム映画おそるべしであります。