2016-06-01から1ヶ月間の記事一覧

花芯

試写にて鑑賞。瀬戸内晴美(現・寂聴)原作の当時としては先鋭的な性愛表現が物議をかもし文壇で干されるに至ったという1957年の同名小説の映画化。原作は未読でしたが、そういう時代のクラシカルな空気を楽しみつつ、一方でヒロインの造型や心情に今ひとつ…

王の運命(さだめ)

劇場にて鑑賞。キャッチコピーは「李朝最大の謎」。朝鮮第21代目の王・英祖とその息子・世子との確執の果てに起こった“米びつ事件”を描く重く暗い時代劇。父王のパワハラとモラハラのすさまじさとそれをある意味真正面から受け止め過ぎた息子の悲劇が痛まし…

告知

7月26日(火)に阿佐ヶ谷ロフトAで宇田川洋幸氏らと武侠映画について語り合うイベントに参加させていただく予定です。というわけで恥ずかしながら宣伝をば。詳細はこちら。

アウトバーン

先日劇場にて鑑賞。ニコラス・ホルトをはじめアンソニー・ホプキンズとベン・キングズレーがメインキャスト、つまりニュークスとレクター博士とガンジーってもうありえん組み合わせ(違)がそれだけで十分楽しいジョエル・シルバー製作のカーアクション映画…

裸足の季節

昨日劇場にて鑑賞。 保守的な叔父と祖母に育てられた5人の姉妹。美しくのびのびと育ったことがかえって大人たちの猜疑と心配を呼び、“無傷”のまま嫁に出すために監禁されてしまう…。トルコ生まれの女性監督デニズ・ガムゼ・エルギュヴェンの長編デビュー作…

二ツ星の料理人

劇場にて鑑賞。傲慢で繊細な天才的シェフの挫折と再生を描く自分探し系の王道グルメ映画にして料理バトル映画。すきっぱらで見たらおなかが鳴り続けるにちがいないと思ってちょっと腹ごしらえをしてから見ましたが最初から最後までハイテンションでゴージャ…

マネーモンスター

劇場にて久しぶりの(といっても1週間はあいてないけどなんか久しぶりに感じる)鑑賞。おちゃらけ系人気司会者が進行する投資番組がその番組の情報を信じて全財産をスった男にジャックされ、一触即発のライブ放送の中から事件の真相があぶり出されていくジ…

64-ロクヨン 後篇

劇場にて鑑賞。原作を未読でTV版も未見だったのでおおーこういう話だったかと、余韻がずっしり…。男たちのツラガマエが良かったし、我が故郷グンマーが舞台なので風物とかいろいろなつかしい感じもありでした。ちょっと残念なのは、前編を見てから時間があ…

戦狼2

こちらの記事によれば、上海で第2回成龍動作電影周(というのがあるんですね。知らなかった…)の授賞式に前回第1回の最優秀主演男優賞受賞者の呉京がプレゼンターとして参加したタイミングで、3日後に監督・主演作の「戦狼」パート2の撮影に入ると表明し…

フィレンツェ、メディチ家の至宝 ウフィツィ美術館 3D

試写にて鑑賞。イタリアはトスカーナ州の都フィレンツェを中心に花開いたルネサンス期の芸術品の数々を3D映像で紹介する美術ドキュメンタリー。西洋美術にうとい(東洋美術にもうといですが)自分でも知っているボッティチェッリの「ヴィーナスの誕生」を…

寒戦2

梁樂民&陸劒青監督による「寒戦(邦題:コールド・ウォー 香港警察 二つの正義)」の続編が7月8日に現地公開予定。何パターンかの予告編があるようですがこちらがその1つ。また、こちらとかに関連記事あり。前回、続く!感まんまんな終わり方をしていた…

ラサへの歩き方 祈りの2400Km

試写にて鑑賞。 チベット自治区の東端の小さな村から1200キロの道のりをラサまで、さらにそこから1200キロ先のカイラス山までの巡礼路を3家族と1人の計11人が五体投地で進む道のりを描く、「スパイシー・ラブスープ」や「グォさんの仮装大賞」の張楊監督作…

マイケル・ムーアの世界侵略のススメ

昨日劇場にて鑑賞。アメリカの社会問題に突撃取材で切り込んできたご存じマイケル・ムーアが今回はアメリカにないものを奪って来るため世界各地へ突撃侵攻…。というわけでたとえばイタリアからは年間8週間の有給制度を、フランスからはフルコースの給食を供…

サウスポー

劇場にて鑑賞。パンチドランカー気味のボクシング・チャンピオンが栄光の頂点から一転、絵に描いたような絶望のどん底に……からの!血肉の通ったヒューマンドラマ。いい意味での予定調和的展開と、説得力ありまくりのジェイク・ギレンホールの筋金入りの役者…

張孝全

起亜自動車SUVの新たなイメージキャラクターとして本日記者会見に参加。こちらの記事を見ると彼女との結婚のこととかギャラの使い道とかいろいろ聞かれまくったようですが、シンプルというかごくあたりさわりのないコメントで乗り切った(?)もようです…

モヒカン故郷に帰る

公開からだいぶ経ってようやく劇場にて鑑賞。タイトルにあるようにモヒカン頭のマイナーなバンドマン、永吉(松田龍平)が主人公。なんですが柄本明演じる父親が末期がんと分かってから物語が転がり出すのでその意味では終活コメディというか、介護エピソー…

陳妍希&陳暁

こちらの記事によれば表題のカップルの婚礼が7月19日と7月21日にそれぞれ北京と台北で行われると台北で報道されたことに対し、「メディアがそう書いてるだけで私が言ったわけじゃない」と笑って応答したミシェル小姐ですが、伴娘(ブライズメイド)は“史上最…

日本刀〜刀剣の世界〜

先日劇場にて鑑賞。 人気ゲームに端を発した刀剣ブームと関係あるのかどうか、日本刀の歴史や刀匠の仕事ぶりを紹介するドキュメンタリー映画が劇場でかかるというのはなかなか珍しいし、ここ何年か居合を習ってもいるしで(ドへたくそですが)興味深く見まし…

ズートピア

昨日劇場にて鑑賞。公開が始まってかなりたってようやくの鑑賞でしたが映画の日ということもあってかまだまだ入りは上々でした。例によってストーリーを全然知らずに見たので推理もの的な面白さと共にきわめて明解に打ち出された同時代的メッセージ性におお…

神様メール

劇場にて鑑賞。この世の理不尽はみーんな神様のしわざだった…って、実はほんとにそうなのかもと思いたくなることもないではない世の中なんだけれどそれは別としてそんなふうに人々の運命をもてあそぶ神様が家ではただのDV男で、長男のイエスは家出して今は…