映画

デューン 砂の惑星 part2

劇場にて。原作未読で往年の映画も見ていなかった壮大な物語世界を前回IMAXで体感して感動し、今回もIMAXで圧巻のカメラワークと視覚効果と音響にしびれまくり。「ゴジラ-1.0」とオスカーでぶつからなくてよかったなどとつい思ってしまいました(大きなお世…

ミセス・クルナス vs. ジョージ・W・ブッシュ

オンライン試写にて。9.11テロが起こって間もなく、ドイツに住むトルコ移民一家の長男が旅先でタリバンの一味と疑われて悪名高きグアンタナモ収容所送りとなり、息子を取り戻したい母親が人権弁護士の尽力でアメリカでの集団訴訟に加わった実話の映画化。支…

悪は存在しない

先日試写にて。「ハッピーアワー」「ドライブ・マイ・カー」の濱口竜介監督の最新作でありヴェネチア国際映画祭銀獅子賞作。自然豊かな高原の町にグランピング場の建設計画が持ち上がり、東京の業者に対して地元住民が不信感を持つところから始まる物語は、…

ARGYLLE/アーガイル

昨日劇場にて。「キック・アス」「キングスマン」シリーズのマシュー・ヴォーン監督の最新作は、人気女性作家が自分の創作物であるはずのスパイ小説となぜか一致する事件にまき込まれ、自称スパイの男と共に次の展開を考えながら敵と戦わざるを得なくなるア…

ゴールド・ボーイ

不覚にも最近までほぼノーチェック(昨年のTIFFでワールドプレミアされていたのに)だったのですが中国で大ヒットしたネットドラマの原作小説を日本で映画化した話題作と聞き及んで期待満々で劇場へ。果たしてこれぁなかなかすごい、ヤバい面白さ! 完全犯罪…

倭文(しづり) 旅するカジの木

オンライン試写にて。「チロンヌプカムイ イオマンテ」(プは小文字)の北村皆雄監督が5年の歳月をかけて完成した、「日本書紀」にすでに記載がある古代の織物・倭文の探求と現代の織物作家たちによる創造的復元を通じて「衣」のルーツにせまるドキュメンタ…

おいしい給食 Road to イカメシ

オンライン試写にて。人気TVドラマから劇場版シリーズに派生した給食・命!な中学教師・甘利田(市原隼人)と、同じく給食を味わいつくす受け持ち生徒との給食道を描く映画バージョン第3弾。TVドラマのほうは未見で映画も前作「劇場版 おいしい給食 卒業」…

一人と四人

原題「一个和四个(一個和四個)」。先日、ペマ・ツェテン監督特別追悼特集にて。表題作はペマ・ツェテン監督がプロデュースし息子のジグメ・ティンレー監督が北京電影学院卒業制作として撮った長編デビュー作。鹿の密猟が絶えない雪山で、おなじみ?のジン…

劇場版 再会長江

オンライン試写にて。中国在住のドキュメンタリー監督でありインフルエンサーの亮叔こと竹内亮監督が全長6300キロの長江の源流を目指し2021年から2年がかりで走破した記録映画「再会長江」の放映バージョンを新たに編集した劇場公開版。長江をさかのぼって…

落下の解剖学

原題「Anatomie d'une chute」。劇場にて。昨年のカンヌ映画祭でパルム・ドール受賞、来たるアカデミー賞でも作品賞など5部門ノミネートの話題作。クライム・スリラーとのことでうっかりねたばれを踏んでしまわないうちに見なきゃと思いながらちょっと出遅…

ストリートダンサー

オンライン試写にて。ロンドンで生まれ育ったインド系青年たちとパキスタン系青年たちそれぞれのダンスグループが白熱のナンバーワン争いを繰り広げるキレッキレのストリートダンス映画。民族対立や移民問題を盛り込んだストーリーはいささかラフというか先…

ザ・フェイス

劇場にて。ひとえにラーム・チャラン目当てで前知識なく鑑賞したらまさかの!?面白さ、思いがけない掘り出し物でした。これは何も知らずに見て正解だった、のでギャングに恋人を殺された男の物語、とさわりの部分だけ紹介するにとどめます。ねたばれにならな…

犯罪都市 NO WAY OUT

劇場にて。我らがマブリーの鉄拳がうなる人気シリーズ第3弾は、広域捜査隊のマ・ソクト(マ・ドンソク)が社会問題化した新種のドラッグをめぐり国内の密売組織及びニッポンの暴力団を相手に三つどもえのバトルを展開。物語はいい意味でとてもシンプルで、…

すべて、至るところにある

先日劇場で。「どこでもない、ここしかない」(18)「いつか、どこかで」(19)につらなるシネマドリフターことリム・カーワイ監督の“バルカン半島3部作”完結編。と紹介しつつ自分は前2作を見てなくてすみません、なのですが「マジック&ロス」(10)が面…

12日の殺人

オンライン試写にて。22年の仏セザール賞で最優秀作品賞、同監督賞ほか最多6部門受賞となった、「悪なき殺人」(19)のドミニク・モル監督最新作。2016年10月12日の夜、21歳の女性が何者かに路上で焼き殺された。昇進したばかりの若き班長ヨアンとそのチー…

ワールドツアー上映『鬼滅の刃』絆の奇跡、そして柱稽古へ

劇場にて。昨年放映された『TVアニメ鬼滅の刃』刀鍛冶の里編の第11話と今年4月から放映の同・柱稽古編の第1話をつないだ劇場公開版。昨年2月に公開された「ワールドツアー上映『鬼滅の刃』上弦集結、そして刀鍛冶の里へ」と同様、映画らしからぬツギハギ…

パスト ライブス / 再会

先日試写にて。今年のアカデミー賞で監督賞・脚本賞等にノミネートされている韓国系カナダ人劇作家セリーヌ・ソンによる驚くべき監督デビュー作。自身の経験がベースになっているという、12歳のときに少女側の移民により離れ離れになった初恋の男女の20年越…

青春18×2 君へと続く道

昨日試写にて。中文題は「青春18×2 通往有你的旅程」。台湾の作家による紀行エッセー「青春・18 x 2 日本慢車流浪記」を原作に、国際派スター張震がエグゼクティブ・プロデューサーをつとめ日本の藤井道人監督がメガホンを取った、18歳のときに日本人女子バ…

流転の地球 -太陽系脱出計画-

原題「流浪地球2」。オンライン試写にて。すごく見たかった映画なので何はさておきオンラインで視聴しましたが、いやこれ大画面で見なきゃあかんやつ(というか映画はすべからくそう作られてるわけですが)。「三体」の劉慈欣の原作による前作「流浪地球(…

Here

オンライン試写にて。公式サイトからの引用になりますが“2014年に長編第1作を発表して以来、わずか数年でベルリン、カンヌをはじめとする映画祭から熱い注目を集めている”というベルギーのバス・ドゥヴォス監督。その19年作品「ゴースト・トロピック」と共に…

白日青春 ー生きてこそー

劇場にて。主演の黄秋生来日!というのでチケ取りに奮闘(?)して2列目の席を取れたら結果的に1列目がメディア用あるいは関係者席で実質最前列、撮影タイムも鑑賞も人の頭が気にならずラッキーでした。本作を見るのは今回が2度目でこちらですでに感想を…

ヴィクラムとヴェーダー(2017)

劇場にて。リメイクのヒンディ語版(22)ではなくオリジナルのタミル語版のほうを鑑賞。なんでかというとひとえにヴィジャイ・セードゥパティ見たさで、悪役も善玉も似合うあの堂々たる押し出しと魅力的な顔だち特にまなざしがめっちゃ好みのタイプなのです…

ゴールデンカムイ

劇場にて初日かちこみ。原作漫画が大好きなのでストーリー展開にハラハラドキドキするかわりにキャラ造型とアクションの本気っぷりを大いに楽しみました。山崎賢人は「キングダム」で鍛えられた動きに磨きがかかっててGJ、キャラ再現度ではとくに鶴見中尉、…

カラオケ行こ!

劇場にて。中学校合唱部部長の男子生徒がカラオケが上手くなりたいヤクザに見込まれ歌唱を指導する羽目になる、といういかにも漫画っぽい設定(原作コミックあり)ながら、どう転んでいくかわからない展開の終盤で、おお!このカタルシスを待っていた!と胸…

ストップ・メイキング・センス 4Kレストア

試写にて。伝説的バンドの1つトーキング・ヘッズ結成50周年というタイミングで公開となる、今をときめくA24が4Kでよみがえらせたジョナサン・デミ監督による84年作品。トーキング・ヘッズやそのバンド内バンド、トム・トム・クラブの往年のヒット曲はそこそ…

狼と子羊の夜

IMWjapan2023にて。監督も、キャストも、2013年作品というのも、ようするにほぼ何も知らずに見たのですが「タミル・ニューウェーブのノワールの極北に震えよ」というカッコ良すぎるキャッチコピーにいつわりなし! 夜半、道端に倒れていた瀕死の男を自宅で緊…

エクスペンダブルズ ニューブラッド

劇場にて初日かちこみ。しょっぱなイコ・ウワイスの登場におおっとときめいたのち場面変わってスタちゃんとステイサム兄いの漫談みたいな一幕に微苦笑、それから一気に出動シーンとなる流れでその後の展開はもしかしてああなってこうなるのかなと予想したの…

PERFECT DAYS

劇場にて。先のカンヌ映画祭で役所広司が男優賞に輝いたヴィム・ヴェンダース監督作品。この映画に限らず自分はあまり予習したくない派なので今回も日々淡々とトイレ掃除をする男の話というくらいしか基本情報を持たずに見て、主人公の一日一日を追体験しな…

2023勝手にマイベスト

毎年勝手に選出している今年のマイベスト。休刊前の映画秘宝さんのベスト映画アンケートに参加していた時期もあるのですが、それもなくなり、と思っていたら復刊?となるそうで何年ぶりかでまたアンケートに参加。そちらと同じ内容です(番外は本欄のみです…

宝くじの不時着 1等当選くじが飛んでいきました

劇場にて。タイトルからしていろいろ察せられてすでに可笑しい、ってそれだけで初日かちこみしましたら場内ほぼ爆満な上にめっちゃ笑えて期待以上に楽しい映画おさめ@映画館となりました。ノースターながら22年にスマッシュヒットとなった映画だそうで、最…