2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧

稽古

合気クラス@I道場。しーふーいわく「一生懸命、数やって、こだわらなくなったら正解。ただし最初はこだわりが必要。最初からこだわらないのは甘え」「結果を気にして動くな。結果は、結果的にそうなるもの」「自分のことだけ考えていくら稽古しても物理的に…

母との約束、250通の手紙

先日試写にて。フランスの伝説的作家でありジーン・セバーグの夫であり最後は拳銃自殺を遂げたロマン・ガリの数奇な人生を描いた実話ベースの伝記映画。恥ずかしながら自分はロマン・ガリの小説を読んだことがなく映画で描かれる母との関係も知らなかったの…

春江水暖

東京フィルメックスにて。まだ30そこそこの顧暁剛監督のこれが初監督作。例によって何にも知らずに観たのですが、お見事。自分としては今年有数の名品と思いました。だから映画はやめられない。とくに映画祭はこういう邂逅があるからありがたい。(もちろん…

HYDRA

昨日劇場にて。プロの殺人者として育てられ、今は殺しをやめてバーの料理人となった寡黙な男の物語。園村健介監督作品、三元雅芸主演とくれば当然ながらゴリゴリのアクション映画を期待しないわけにはいかないのであり、そして実際アクションシーンではむち…

永遠の門 ゴッホの見た未来

昨日劇場にて。生前名を成すことのかなわなかったゴッホの後半生を描く伝記映画。その最期に関して通説と異なる説もあることを今回初めて知り、心情的には自分もそちらを信じたい気分ですが、それはともかくこの映画はウィレム・デフォーがすばらしすぎても…

ゾンビランド ダブルタップ

前作「ゾンビランド」が大好きで(もう10年経つのか!!)その後ジェシー・アイゼンバーグとかエマ・ストーンがどんどんビッグスターになっていったので多分ギャラも跳ね上がっただろうなと思うけど再び同じ顔ぶれで(ビル・マーレイまで!)パワーアップし…

アースクエイクバード

Netflixオリジナル作品。いつ見てもどんな役どころでも完璧に美しいアリシア・ビカンダー(ビキャンデル)の今回も比類なき美貌(顔にキズがあるという設定がまたしびれる)に加えてこれまで見たことがないくらい暗いまなざしもすばらしく魅力的な、これをイ…

冬時間のパリ

試写にて。原題は仏語が「DOUBLES VIES(二重生活)」で英語は「NON FICTION」ですが邦題はもっとオサレな感じの、オリヴィエ・アサイヤス監督の最新作。出版社の敏腕編集者と女優の妻、女好きの私小説家と政治家の秘書をしている妻、2組の夫婦の仕事と浮気…

アイリッシュマン

劇場にて。ネトフリでも近々観られるのですが、約3時間半の贅沢かつ芳醇な時間を集中して観ることができて良かった。マフィア世界の笑えない状況で笑えてしまうブラックさと奢れる者も久しからずな人生観に満ち満ちた、デニーロもパチーノもジョー・ペシも…

稽古

特別講習会(合宿)@S県某宿泊施設。しーふーいわく「自分の中にものさしを持つこと。それによって、正しくないものや、ちょっとずれているなというのが分かる」「合気は後の先。今だ、というタイミングで動き出すこと」「僕はみんなにタネを植えてるんだか…

この世界の さらにいくつもの 片隅に

試写にて。「この世界の片隅に」(16)をベースに新たなエピソードを加えた約2時間40分。時間の関係等で割愛されたカットを復活させた的ないわゆるデイレクターズカットではなくそれぞれが完成版というか完全版なのだと納得できる、鎮魂と慈愛の映画。しみじ…

テッド・バンディ

試写にて。シリアルキラーという言葉の語源となり(というのを今回初めて知った)、結局その犯罪の全貌は明かされずじまいの連続猟奇殺人者テッド・バンディの、狂気もここまできわまると実は冤罪なのではと疑問を持たせるほどの虚言癖と女性ファンをキャー…

国家が破産する日

劇場にて。97年のアジア通貨危機で国家破産のがけっぷちに瀕した韓国で、その危機を国民に知らせず大企業を守ることを優先する政府とそのやり口に断固反対する韓国銀行の通貨政策チーム、金融危機を金儲けのチャンスとみて先手をうつ経営サルタント、そして…

ターミネイター:ニュー・フェイト

劇場にて。シュワちゃんとリンダ・ハミルトンの映画だと思っていたらシュワちゃんももちろんメインキャストでありつつそれ以上にサラ・コナーとグレースとダニーの女性3人のドラマで、ターミネイターの襲撃に巻き込まれる被害者の数がものすごくてちょっと…

i(アイ)新聞記者ドキュメント

先日試写にて。彼女の質問に決してまともに答えようとしないばかりかあからさまに毛嫌いし妨害し排除しようとする現官房長官の記者会見で孤軍奮闘する東京新聞の望月衣塑子記者は同名の著作を映画化した「新聞記者」でシム・ウンギョンが演じた主人公のモデ…

フォークロア・シリーズ「母の愛」「TATAMI」

先日東京国際映画祭にて。エリック・クー製作総指揮によるオムニバスホラー6本のうちの2本で、インドネシアのジョコ・アンワル監督による「母の愛」は息子を学校にも入れず2人で暮らす母親がとある屋敷の屋根裏に大勢の子供が隠されているのを発見する、…

マニャニータ

昨日東京国際映画祭にて。ラヴ・ディアス監督の共同脚本ということとすでに観た人の中で賛否両論ありということだけふまえて観まして、なるほど前半はいささか長いなと思ったんですが中盤からぐぐっと引き寄せられていき終盤はかなり感動。長いといってもこ…

ジャスト6.5

先日東京国際映画祭にて。めっちゃめちゃ面白くてお気に入りだったので本日発表の監督賞(サイード・ルスタイ)および最優秀男優賞(ナヴィド・モハマドザデー)の受賞に「だよね!だよね!」とうなずきまくった、警察vs麻薬組織の終わりなき闘いを描く重量…

Sisters

先日東京国際映画祭にて。プラッチャヤー・ピンゲーオ監督による美少女アクションホラーとくれば期待しないわけにはいかないわけで、実際とってもチャーミングな2人のヒロインをひたすら愛でるべき王道の萌え映画でした。もちろんホラー演出も気合が入って…

ペインテッド・バード

東京国際映画祭にて。悪魔の子と呼ばれ行く先々で辛酸をなめつくす少年の過酷な歳月を追体験する169分。パワフルで濃密な映像と物語に圧倒される大傑作。ここは中世かと思うくらい迫害される少年がかろうじて生き延びていく過程でかかわる人間に結果的に不幸…

永遠の散歩

昨日東京国際映画祭にて。ラオス初の女性監督による作品ということしか知らずに観て、ただただ脱帽。過去と現在を行き来するスピリチュアルで土着的でタイトルどおり永遠を感じさせる不思議な物語・・・ざっくりとそんなくらいのアウトラインしか言えなくて…

ファーストフード店の住人たち

こと原題「麥路人」。先日東京国際映画祭にて。近年香港では新進監督と人気スターが組んだ質の高い小品が1つの潮流をなしている感がありますが本作もその1本と言える、「幸福是我」や「一念無明」と通じる社会派映画の秀作。24時間営業のファストフード店…