2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧
鈕承澤監督による2014年作品。初見は何年も前のことでその時ブログに感想を書いたかどうか記憶になく(汗)このたび日本公開が決まったおかげで監督に取材する機会があって久しぶりにまた見ましたら2回目の方がなんだか色々胸にしみた。それがなぜなのか自…
昨日試写にて鑑賞。デジタル・リマスター版にて日本で初めて正式公開のはこびとなった、共産主義時代のチェコでスタニスラフ・ワムの小説「マゼラン星雲」をもとに作られた63年の特撮SF映画。2163年、生命体が存在する可能性のあるアルファ・ケンタウリ惑星…
先日というかだいぶ前になってしまいましたが試写にて観賞。厚木基地のある大和市でラッパーを夢見ながら閉塞的な日々を送るヒロインのヒリヒリするような青春&音楽映画。苛立ちと怒りと一種の自己憐憫の中でもがく主人公を演じる韓英恵が素晴らしくて、最初…
劇場にて観賞。M・ハネケ監督作品であるからには逆説的にハッピーではあるまいなあと思っていたとおりハッピーとは言い難い家族の物語でしたが、ある意味周回遅れのハッピーだったりするのだろうかと何気に思い返してもみる自分本位で痛ましいほどかみあわな…
劇場にて観賞。死に直結する病気としてのエイズが蔓延しつつあった90年代初頭のパリで、罹患者たちを中心とする活動家集団アクトアップの、エイズ対策に本腰を入れようとしない政府や製薬会社に対する抗議運動のうねりを描く激烈なほどの社会派作品にしてヒ…
告知です。専修大学・土屋先生からお知らせをいただきました。表題作の上映会が下記のとおり開催されます。ご興味とお時間のある方はぜひお運びください。目撃!中国インディペンデント・ドキュメンタリー 第4回胡傑監督作品『麦地沖の歌声』(2016年、82 分…
先日大阪アジアン映画祭にて鑑賞。公式サイトによればタガログ語でパキとは「please」と「care」の2つの意味があるそう。映画は、長年連れ添った夫の女癖の悪さに愛想をつかし家を出て娘たちの世話になろうとするがあまり歓迎されない主人公を中心に展開す…
先日大阪アジアン映画祭にて鑑賞。自分が生き残るために仲間を売る、一人の死なせたくない者のためにもう一人の親しい者を殺す、そんなギリギリの日々を送る麻薬の売人たちとそれを処刑する側の攻防を描いた、「バードショット」のミカイル・レッド監督のま…
先日大阪アジアン映画祭にて鑑賞。これまでエドウィン監督の作品は「空を飛びたい盲目のブタ」と「動物園からのポストカード」しか見ていないのですがシュールだったり抽象的だったりして時にケムにまかれながら不思議に面白く、今回もそういう感じなのかな…
先日第13回大阪アジアン映画祭|OAFF2018にて鑑賞。大正時代、日本で社会運動家として活動し詩人でもあった無政府主義者朴烈とその思想に共鳴し実質的な妻となった金子文子が、朝鮮人が井戸に毒を入れたという流言により朝鮮人虐殺が横行した関東大震災の後…
大阪アジアン映画祭にて鑑賞。80〜90年代と思われる台湾を舞台に政財界を裏であやつる古物商のマダム一家を中心に描くドロドロの人間模様。自分が今回この映画祭で13本見た中で「朴烈(パクヨル) 植民地からのアナキスト」と並ぶマイベストでした。とはいえ…
こと原題「蕩寇風雲」。特集上映「未体験ゾーンの映画たち2018」にて鑑賞。ざっくりいえば、倭寇を撃退した明代の名将・戚継光(趙文卓)と倭寇を率いる日本の武将(倉田保昭)の戦神対決を描くアクション時代劇。アクション場面は見所満載、特に趙文卓vs洪…
こと原題「暴裂無声」。先日、中国映画祭2018にて鑑賞。自分がこの映画祭で7本見た中でダントツのマイベストでした。鉱山で働く出稼ぎの男が、息子が行方不明になったと妻から連絡を受けて帰郷する。息子を探し回るうち、男は地元の鉱山をのっとった悪徳企…
告知です。専修大学・土屋先生からお知らせをいただきました。下記のとおり表題の作品の上映会と監督のトークが行われます。無料です。お時間とご興味のある方はぜひお運びください。ドキュメンタリー「山河の子」 企画・監督 : 胡旭彤2018年3月17日(土)3:1…
護身クラス@I道場。しーふーいわく「想念すること。頭で考えるのでなく心で思うことによって気は動く」「合気道はとても繊細な武道。年をとっても女性でも力を使わずにできるのがうちの道場の目標。ただそれができるようになると力を使わないから筋肉が落ち…
すでにご存知の方も多いと思いますが、4月28日から6月15日まで新宿 K`s cinemaほか全国順次公開予定。公式サイトはこちら。今回はこれまで以上に素晴らしいラインナップで、ニッポンではニューシネマまわりの台湾映画が中国語圏の映画の中で一番コンスタント…
本日発表の第90回アカデミー賞で最優秀作品賞、同監督賞ほか全4部門受賞に輝いた、ほの暗くピュアで孤独な者たちが織りなす異形のファンタジー。香港の劇場で見てしんしんと胸にせまりました。やっぱりもう一回ニッポンでも見よう。。 公式サイトはこちら。
先日劇場にて観賞。楊超監督が10年がかりで完成した、16年のベルリン映画祭銀熊奨(芸術貢献賞)受賞作。上海を出発し長江を上流へ向かうオンボロの貨物船。父親の遺した詩集に導かれるようにして停泊先で繰り返し同じ女と出会う男。中身を知るべきではない…
劇場にて観賞。主人公の3人を当の本人たちが演じるという驚きのキャストで実話を映画化したクリント・イーストウッド監督に脱帽。前半の子ども時代はもちろん子役が演じているけれど違和感なく成長後の姿につながっており、本人と聞かなければ「街でスカウ…