2023-04-01から1ヶ月間の記事一覧

ヴィレッジ

劇場にて。ヴィレッジという響きにはなんとなくリゾートっぽいイメージがあり、逆にホラーな感じもあり。本作は後者で、わがニッポンの精神的地層に積もった澱のような地域社会の閉塞性をミステリー寄りに描くムラ映画。原作ものでなくオリジナル脚本で、能…

私のプリンス・エドワード

こと原題「金都」。英題は「My Prince Edward」。前にも見ていて今回が2度目の鑑賞となりますがめでたく劇場公開のはこびとなりあらためてオンライン試写にて。香港は太子(プリンスエドワード)の金都商場(ゴールデンプラザ)を舞台に、同棲しているカレ…

メグレと若い女の死

劇場にて。ジョルジュ・シムノンのメグレ警視シリーズの中でも名作とされる一編を映画化したパトリス・ルコント監督作。と一見知ったふうなテイですが有名なミステリ作家の作品を未読な自分でしてまことに申し訳ございません、でも遅まきながらそのクラシッ…

Rodeo ロデオ

先日試写にて。アクロバットなバイクテクを競い合う男たちのグループに魅せられほぼ強引に加わった一匹オオカミ的ヒロインがマッチョなコミュニティの内部に分け入り新たな支配関係を築きはじめる、ヒロインの怒りと情熱と刹那感と神秘性と身体性が火の玉の…

稽古

護身クラス@I道場。しーふーいわく「体(たい)の合気と小手の合気。両方同時にやること」「物理的次元の武道は、時間と距離と流れを使って理屈どおりやる。それができれば子供でも大人でもワザが効く。気の次元はその先の話」「今やることに一生懸命なだけ…

パリタクシー

先日劇場にて。働けど働けど楽にならざる日々でストレスマックスな中年タクシー運転手が、これから施設に入るという92歳のマダムを乗せ彼女の依頼であちこち寄り道しながらパリを横断する一期一会の道中。長いようでいて過ぎてみて初めて気づく人生の短さと…

AIR エア

昨日劇場にて。1980年代にコンバースとアディダスが市場占有率8割以上を占めるバスケシューズ界で低迷していたナイキが大ヒットブランド、エア・ジョーダンを生み出すまでの胸アツ実話映画、という流れをあらかじめわかっていても最初から最後までスリリン…

生きる LIVING

劇場にて。ご存知黒澤明監督の「生きる」(52)のイギリス版リメイク。脚本がカズオ・イシグロ、主演がビル・ナイという1点(2点か?)のみをもってしても自分的にははずせない1本でした。物語はほぼほぼオリジナルを踏襲しつつ往年の名作を今の時代の映…

2023台湾映画上映&トークイベントのお知らせ

すでにSNS等でご存知の方も多いかと思いますが、お知らせをいただきm(_ _ )m、こちらにても告知させていただきます。台湾文化センターとアジアンパラダイスさん共済の台湾映画上映イベント、今年も魅力的なラインナップがそろいました。しかも昨年までの3年…

稽古

護身クラス@I道場。しーふーいわく「くずしは相手のくずれやすい方向に合わせる。同時にスパイラルも使う」「転換は、手を掴まれるタイミングでもう回転が始まっているように」「流派は真理ではなく真理のそれぞれのあらわれであり特徴である」