2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

女神の継承

オンライン試写にて。「チェイサー」「哭声/コクソン」のナ・ホンジン監督が原案・プロデュース、「愛しのゴースト」のバンジョン・ピサンタナクーンが監督をつとめた本気のタイホラー。「哭声」のファン・ジョンミン演じる祈祷師に着想を得たスピンオフ的…

ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密

先日劇場にて。公開からちょっと時間がたっていたのでねたばれを踏まないよう気をつけつつもそこはかと察しがついていたようにマッツ・ミケルセンとジュード・ロウの映画でした。とりわけ自分的には一にも二にもマッツ萌え。ほとんど全部かっさらってエディ…

WANDA/ワンダ

先日試写にて。お人形のように可愛らしいばかりで無学で生活能力もなく夫に離婚されたあげくゆきずりの男と寝たりしながらあてもなくふらつく主人公ワンダがある男と出会ったことからなりゆきで犯罪に加担することになる、虚無的でモードで刹那的でいとしい…

ドンバス

試写にて。「国葬」(19)などドキュメンタリーの傑作群でも知られるセルゲイ・ロズニツァ監督による18年の劇映画。フィクションの体裁をとりつつ、親ロシア派が勢力を持ち14年にウクライナからの独立を一方的に宣言したドンバス地方で起こった実話をもとに1…

少林寺 

劇場にて。40 年ぶりに4Kリマスター版でよみがえった世界的大ヒット作をスクリーンで見られる日が来るとは感激です。久しぶりすぎて細かいところは忘れてましたがインパクトの強かった犬の丸焼きは(そこ!?)やっぱり今回もインパクトありで、少林系の中国…

スパークス・ブラザーズ

タイミングを合わせての公開さすがですという感じでまさしく「アネット」を見たらこれも見なきゃという勢いで昨日劇場にて。半世紀のキャリアを持つ伝説的というかカルト的というか一貫してロック界の異端児だった(らしい)スパークス・ブラザーズ(火花兄…

稽古

護身クラス@I道場にて。4ヶ月以上ぶりにお会いしたしーふーいわく「自分から離れる。自分があると対立になる。相手との対立だけでなく、できないできないと思うのは自分と自分が対立している」「姿勢をまっすぐにして、身体の中心を丹田に落とす」「小学生…

アネット

公開が始まってだいぶ経ち、ようやく劇場にて。きわどいギャグが持ち味の主人公と人気オペラ歌手の妻の電撃愛がやがて格差婚となり娘アネットが生まれたのち悲劇的展開をみせていく古典的な物語であり同時に現代的な寓話でもある驚きのミュージカル。すごい…

「イントロダクション」「あなたの顔の前に」

試写にて。名匠ホン・サンスの長編25作目である前者は21年のベルリン国際映画祭で銀熊賞(脚本賞)、長編26作目の後者は翌22年に同賞を連続受賞。やさしく繊細そうで優柔不断にも見える青年をめぐる3つのエピソードから成る前者と移住先のアメリカから長年…

フェルナンド・ボテロ 豊満な人生

オンライン試写にて。絵画は門外漢の自分でもボテロと聞くとすぐ思い出せるヒトも動物もモノもすべてがふっくらまんまるな作風のユニークさで知られ90歳の現在も精力的に創作を続けているというフェルンド・ボテロ。コロンビアで生まれ父を早くに亡くし母に…

オートクチュール

先日劇場にて。ディオールのアトリエを仕切るベテランクチュリエールで引退間近のエステル(ナタリー・ハイ)がバッグをひったくった移民二世の少女ジャド(リナ・クードリ)のお針子の素質に気づき見習いとして雇うが、生活環境も価値観も異なる二人は衝突…

ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード

劇場にて。花形ボディガードから一転凋落してしまった主人公と、因縁のある殺し屋と、その極妻(?)のわやくちゃなトリオが国際犯罪の当時者兼その阻止者側になるアクションコメディ。前作「ヒットマンズ・ボディガード」(17)をなぜか自分は見た記憶がな…

親愛なる同志たちへ

劇場にて。傑作! 37年モスクワ生まれの大御所アンドレイ・コンチャロスキー監督が、フルシチョフ政権下の62年にウクライナにほど近いロシア南西部の街ノボチェルカッスクで賃金引き下げに抗議する大規模なデモ隊を軍とKGBが弾圧し一般市民も含む大勢の死傷…

ナイトメア・アリー

先日劇場にて。自分はギレルモ・デル・トロ作品を全部見ているわけではないんですが超傑作「パンズ・ラビリンス」以来リスペクトしていて「シェイプ・オブ・ウォーター」も好きだったしその流れをこの映画に大いに期待していたので、そのせいか思いのほかシ…

無題

このところ野暮用に追われ、1週間ほど更新ができないみこみです。 あしからずどうぞm(_ _)m

宝島

JAIHOにて。「やさしい人」(13)のギョーム・ブラック監督が、フランス北西部の郊外型レジャー施設で泳いだりバーベキューをしたりただのんびりしたりそれぞれに楽しむ入場者や職員の姿をまるでそこにカメラなどないかのように自然な時間の流れの中でとらえ…