2017-06-01から1ヶ月間の記事一覧

十年

5月18日の拙ブログでも取り上げたのでダブりになりますが、香港が中国に返還されてからまる20年となる明日7月1日を前に、もうそんなになるのかという思いとまだ20年なのに50年不変どころではない変化の大きさへの苦い思いとそういう時に日本でまもなく公開…

笑う故郷

昨日、試写にて観賞。アルゼンチンのサラスという田舎町に生まれ、若くして国を出て今やノーベル賞作家となった主人公。世界中からオファーされる式典やインタビューを断りまくり受けたオファーもキャンセルばかりしている彼が故郷サラスからの招聘にふと心…

ラスト・プリンセス

副題は「大韓帝国最後の皇女」。劇場にて観賞。日本統治時代に政略の道具となって日本に渡らされ祖国への想いを持ち続けたまま戦後も長らく帰国を許されなかった恵徳翁主の悲劇的人生を描く、見応え十分なホ・ジノ監督作品。劇中登場する一番の悪役が日本軍…

リベリアの白い血

先日試写にて観賞。リベリアのゴム農園で働く主人公が雇い主の搾取に耐えかねてストに参加するも挫折し、NYに渡るが、ある人物と再会したことから新天地での生活にも暗雲が…。NYを拠点とする福永壮志監督の長編デビュー作。名前しか知らなかったリベリアとい…

旅する写真家

副題は「レイモン・ドゥパルドンの愛したフランス」。試写にて観賞。2012年の東京国際映画祭でかかっていたことも、国際的に知られるフォト・ジャーナリストだというレイモン・ドゥパルドンの名前も知らなかったドシロートな私ですが、その長きにわたり撮り…

樊少皇小10歳嬌妻宣布懐孕

というタイトルのこちらの記事を見て、樊少皇の奥さんが賈暁晨という名であることを遅ればせながら知ったのですが、どーいう人かしらと思って検索したら「打擂台」のヒロインでした!すいません今知りました!めでたしめでたし。

静かなる情熱 エミリ・ディキンスン

昨日試写にて観賞。生前わずか10編の詩を発表したのみで、死後に名声を得た19世紀のアメリカの女性詩人エミリ・ディンスンの伝記映画。劇中要所要所で朗読される感受性豊かな数々の詩と対照的に自己愛とコンプレックスが複雑にからまってこじれてしまったよ…

レイルロード・タイガー

こと原題「鉄道飛虎」。劇場にて観賞。「硬漢」でその名を知った丁晟監督、ジャッキー主演作はこれが3度目ということで信頼度はかなりのものと思われ期待しておりました、ら、前半なんだかゆるくて大丈夫かなと思っているうち後半ぐんぐん面白くなってホッ…

戦争のはらわた

試写にて観賞。サム・ペキンパー監督の大傑作が公開40周年となる今年の夏にデジタルリマスター版でリバイバル公開の運びとなったわけですが、恥ずかしながら自分はタイトルも評判も知っていたもののこれが初見で、しかも香港脳だもので途中でこれってジョン…

狂獸

我らが(!)張晉に余文樂、吳樾、林家棟、曾國祥という楽しみすぎる面々の新作バイオレンス映画。こちらとかの記事によれば目下開催中の上海映画祭にて9月15日に公開と発表されました。アクションの撮影も相当ハードだったようですが、記事の中で個人的…

張博士

6月12日の本欄でお知らせした上映会にて観賞。文革で学業の中断を余儀なくされた後、ロシアで通訳になることだけを目指して四川大学のキャンパスの片隅に長年勝手に住み着いている男の日々を追ったドキュメンタリー。男が通いまくる役所の中にもカメラが普通…

ジーサンズ 初めての強盗

試写にて観賞。放題はいかにも能天気(原題は「Going in Style」)ですが、話としてはまんまそれ。ナンパ狙いの美術うんちくジジイはご退場願うとしてこの映画の愛すべき3ジジイならお友達になりたいかも、というキャラクターを錚々たる主演の“サー”マイケ…

バッカス・レディ

試写にて観賞。「ハートアンドハーツ・コリアン・フィルムウィーク」にて上映される作品の1つで、バッカス・レディとは中高年の娼婦のこと。公園などで立ちんぼをして主に年寄りの男を誘い(たまには通りすがりの若い男も誘ったりして)性的なサービスをす…

無雙

莊文強監督、周潤發&郭富城主演、麦兆輝が芸術総監をつとめる新作犯罪映画。こちらの記事によれば香港での撮影が終了し發哥と發嫂がスタッフを労う宴を開いたとのこと。映画は偽造紙幣の国際犯罪チームとそれを追う警察の物語のようです。共演は廖啓智、張…

ダイ・ビューティフル

昨日試写にて観賞。昨年のTIFFで上映の際は観られずじまいですごく残念だったので日本公開が決まって良かった。。ミスコンで優勝した直後に急死したトランスジェンダーのトリシャ・エチャバリア、その遺志に沿って7日にわたり日替わりでセレブ美女の死化粧…

中国インディペンデント・ドキュメンタリー「張博士」上映等のお知らせ

専修大・土屋昌明先生からご案内を頂きました。下記の通り2つのイベントが開催されます。予約不要で参加できますのでご興味・お時間のある方はぜひお運びください。うらかわも、24日は残念ながら用事があるんですが17日に行ければと思ってます。6月17日(…

稽古

特別講習会(合宿)@千葉県某所。しーふーいわく「秘伝秘伝ともったいつけて言うけれど全て理にかなっているもの。名人の形だけマネしてもできるようにならない」「自分が何を分からないか、何ができないかを自覚すること」「上へいけばいくほど対立を超え…

張耀揚

映画界から遠ざかってだいぶたち、事情が事情だけにもう復帰はむずかしいかなあと思ったりしてノーチェックだったんですが、こちらの記事を見ると最近はマカオでカジノ関係の仕事に就いているそうで、安以軒の夫で実業家の陳荣煉と仕事仲間なのだそう。安以…

明日戰記

4ヶ月近く撮影していた古天樂、劉青雲、姜皓文主演の表題作の大陸での撮影がクランクアップ、という記事と写真がこちらとかに。3人そろって安定の黒さ(とても褒めてます)。コスチュームもかっこええですな。この映画については正直ノーチェックでしたが…

夜の海辺で一人

本日は6月4日なので何か中国ネタにしようかと思いつつ結局思いつかないので今さらながらですが4月半ばに香港で見た表題作について。主演のキム・ミニがベルリン国際映画祭にて銀熊賞(主演女優賞)をとったホン・サンス監督の新作で、妻のいる映画監督と…

マンチェスター・バイ・ザ・シー

劇場にて観賞。主演のケイシー・アフレックが先のアカデミー賞で主演男優賞を獲ったという前知識のみで見て、ああこういう話だったのかと。。心が折れた男とその死んだ兄の息子(つまり甥)の、時に親密で時に薄氷を踏むような関係性を軸にしたヒューマンド…

董子健と孫怡、結婚を宣言

中国芸能界初の90后の夫婦誕生、という記事はこちら。董子健は「山河ノスタルジア」「少年班」などに主演し「少年バビロン」など自ら映画製作にも進出している早熟の俊英。孫怡はTIFFで上映された「ぼくの桃色の夢」のヒロイン。ともに93年生まれの若く才能…