2018-01-01から1ヶ月間の記事一覧

殺人者の記憶法

劇場にて観賞。過去に何度も人を殺しながら発覚することなく生活してきた男が認知症となり、ある不審な男に一人娘が殺されるかもしれない危険を察知して先手を打とうとするが。。。罪を犯したり人に言えないことがあってずっと黙ってきた人間が認知症になっ…

ニッポン国VS泉南石綿村

先日試写にて観賞。山形国際ドキュメンタリー映画祭(市民賞受賞)で見のがしFILMEX(観客賞受賞)でも見そびれてずっと気になっていた、「ゆきゆきて、神軍」の原一男監督の最新作。かつて石綿(アスベスト)工場が密集し石綿村と呼ばれた大阪・泉南地区で…

ザ・シークレットマン

先日試写にて観賞。ニクソン大統領を辞任に追い込む端緒となったウォーターゲート事件、その内幕を新聞にリークし通称ディープ・スロートとして正体が30年もの間明かされなかった元FBIのナンバーツー、マーク・フェルトの人物像に肉薄した緊迫のドラマ。大統…

デトロイト

劇場にて観賞。本日から公開なので詳しいことは書かないけれど、あまりのあまりさに打ちのめされた。。そしてキャスリン・ビグロー監督をあらためて尊敬。。必見! 公式サイトはこちら。

ラッキー

試写にて観賞。昨年91歳で亡くなったハリー・ディーン・スタントンが彼のために当て書きされた90歳の主人公を演じ遺作となった主演作。遠からず迎える死を意識しはじめた一人暮らしの男の精神的ロードムービーといったおもむきの短編小説のような佳品で、は…

ライオンは今夜死ぬ

劇場にて観賞。生と死、現実と過去を行き来する、夢から覚めた夢のような美しく詩的でユーモラスで泣きたくなるほどやさしさに満ちた映画。子供たちのシーンはほとんどアドリブだそうで、大きな子供みたいなジャン=ピエール・レオの存在感とあいまって今そ…

パディントン2

劇場にて観賞。安心安定のウェルメイドなファミリー映画。主役はもちろんパディントンだけどもう1人の主役はヒュー・グラントと言ってよく尼僧姿からハゲヅラまで七変化の役者ぶりで大いに楽しませてくれます。また、ちょうど昨日見た「ベロニカとの記憶」…

ベロニカとの記憶

劇場にて観賞。初老のバツイチ男がある日受け取った一通の手紙。それが彼の初恋と失恋の記憶をよびさまし、向き合わないままでいた過去への扉が開かれる。。原作小説は未読ですが、まさに純文学。夏目漱石の某小説を思い出したりもして、感動というよりしみ…

5パーセントの奇跡 〜嘘から始まる素敵な人生〜

劇場にて観賞。もしこれがフィクションだったらまさかそんなことがあるわけないと言われてしまうだろう、そのまさかの物語。視力の95%を失った青年が障害を隠して五つ星ホテルの研修生となり、事情を知るごく一部の友人たちに助けられて一人前のホテルマン…

ルイの9番目の人生

劇場にて観賞。生まれてから何度も死にかけ、今また崖から落ちて昏睡状態に陥った少年ルイ。その入院する病院で不可解な出来事が起こる。。ホラーのようでありダークファンタジーのようでもある謎めいた物語に最初から最後まで目が離せない、残酷で切なくも…

ぼくの名前はズッキーニ

昨日試写にて観賞。父は家出し、育児放棄でアル中の母親も失って養護施設に入った孤独な少年ズッキーニとその仲間たちをめぐる絵物語。涙の中に微笑みがあり、誰かの幸運とひきかえに別な誰かの痛みがある、胸をしめつけられる珠玉のストップモーション・ア…

ジュピターズ・ムーン

試写にて観賞。昨年のカンヌのコンペ参加作であり、「ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲」が素晴らしかったコーネル・ムンドルッツォ監督の最新作。今回も驚きの傑作。難民問題やテロリズム、生命倫理、信仰までずっしりと重いテーマ性とSF的とも言えるしダ…

ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男

劇場にて観賞。広告をいっさい打たない世界的デザイナーのこれまで知られることのなかったコレクションの舞台裏とプライベートに初めてカメラが入ったというアートなドキュメンタリー。華やかな仕事に見えてその精神的重圧は常人にははかりしれないものがあ…

レディ・ガイ

先日劇場にて観賞。過激な珍作というかトンデモ系問題作というか決してキライじゃないむしろ好き。でも微妙。でもテーマ的にはかなり深い。といまいちどう評価していいか定まらないのは個人的にもっとアクションバリバリかと思ったら意外にあっさりめだった…

西遊記 ヒーロー・イズ・バック

こと原題「西遊記之大聖帰来」。劇場にて観賞。評判いいので大いに期待してたら期待以上でした。CG使いまくっても実写でここまでやれないっていうところがアニメならではの強みだと思うんですがそのクオリティがぶっちぎり。孫悟空かっこよすぎだしクライマ…

ネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ!

劇場にて観賞。物語はタイトルそのまま。歴史的悲劇をベース(ヒントかも)に展開するお宝アドベンチャー。陸上アクション水中アクションともなかなかの迫力でしたがドラマがちょっと大味というか薄味で腹八分目感。。と思ってたら紅一点のヒロインが「ブレ…

上映とトークのお知らせ 〜王兵とは誰か―作品のプロデュースを語る〜

告知です。専修大学・土屋先生から下記の通り、催しのお知らせをいただきました。お時間と興味のある方、ぜひご参加ください(^^)........................................................................................王兵監督の新作「苦い銭」が2月…

ローズの秘密の頁

試写にて観賞。第二次大戦時のアイルランド、戦火のベルファストをのがれ旧弊な町に移ってきた美しいヒロインがはからずも悪評をたてられ人生を破壊されていく。そういう時代だった、そういう社会だったというだけではない教会の闇、精神病院の闇、人間の闇…

2017年 第91回キネマ旬報ベスト・テン

本日発表されたリストがこちらに。91回目、ってすごいですね。。ちなみに「GYAO!」にて過去のベスト・テン受賞作品の無料配信をすることが決まったそうです。詳しくはこちらへ。

ジャコメッティ 最後の肖像

劇場にて観賞。ジャコメッティといえば細長いブロンズ像の印象が強いというかそれくらいしかよく知らなかった自分ですが、天才的芸術家のかくも面倒きわまりなくそれでもどこか愛すべき人物像にこういう人だったのだろうなと不思議に納得させられるジェフリ…

鋼の錬金術師

劇場にて観賞。原作のことをまるで知らないのでどしろーとな感想ですみませんがアメコミならぬジャパコミ映画って感じでしょうか。きっと原作がしっかりしてるから映画も作りでがあったのだろうなと。制服好きとしてはディーン・フジオカにコスチューム萌え…

キングスマン ゴールデン・サークル

劇場にて観賞。前作もめちゃ面白かったけど今回さらにぶっ飛んだ楽しさで、何気にエグい演出があるのも健在。今年の初笑いとなりました。コリン・ファースが生き返るのは予告編で分かってましたがまさかのエルトン・ジョンとか最高すぎるマーク・ストロング…

ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命

劇場にて観賞。実話ベースの内容はタイトルがほぼ物語っているとおり。エグゼクティブ・プロデューサーの1人であり主演のジェシカ・チャスティンの思いがこもった真摯な作りの良作。ダニエル・ブリューのキャラを読ませない不穏さただよう好演もさすがであ…

わたしは、幸福(フェリシテ)

本年の映画はじめ。交通事故で重傷を負った息子の手術費を工面しようと駆けずり回る酒場の歌手フェリシテをめぐる絶望と心の闇と詩情と祈りの物語。例によってほとんど前知識なく観ましたが新年早々がっつりとしみる作品でした。 公式サイトはこちら。