昨日劇場にて。生前名を成すことのかなわなかったゴッホの後半生を描く伝記映画。その最期に関して通説と異なる説もあることを今回初めて知り、心情的には自分もそちらを信じたい気分ですが、それはともかくこの映画はウィレム・デフォーがすばらしすぎてもうそこに居るのはどこから見てもゴッホでありそれは顔立ちが似てるとかいう次元を超えたちょっと奇跡的なまでの魂レベルの再現感で今後ゴッホを演じようという俳優は出てこないんじゃないかと思うほど。映像も実に美しく、とくに主人公のPOVになると画面の下半分がゆらいだりゆがんだりするのがまた不思議なリアリティで胸に迫るものあり。ルパート・フレンド、オスカー・アイザック、エマニュエル・セニエ、マッツ・ミケルセン、マチュー・アマルリックといった共演陣の豪華さも眼福でした。
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