巡礼の約束

先日、試写にて。

今夜はちょうどホーリーナイトですが、表題作はキリスト教関係ではなくソンタルジャ監督によるラサ巡礼の物語。ラサ巡礼といえば思い出されるのは張楊監督の「ラサへの歩き方 祈りの2400km」で描かれた雨の日も雪の日も五体投地で聖地を目指す人々の姿。本作の女性主人公も同じく五体投地で、それも単独で巡礼の旅に出るというのがまず驚き。なぜ彼女は夫の心配をよそにそんな無謀なことを、と疑問をもたずにはいられないところから話は始まって、しかも途中で彼女は旅を続けられなくなってしまい、今度は夫の物語、息子の物語へとつながっていくにつれ、そうだったのかそういうことかと感慨をおぼえる家族の物語であり祈りの物語でした。ちなみに先のフィルメックスで最優秀作品賞をとった「気球」のジンバ兄貴が脇役でいい味を出してます。

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