宝島

JAIHOにて。「やさしい人」(13)のギョーム・ブラック監督が、フランス北西部の郊外型レジャー施設で泳いだりバーベキューをしたりただのんびりしたりそれぞれに楽しむ入場者や職員の姿をまるでそこにカメラなどないかのように自然な時間の流れの中でとらえた奇跡のようなひと夏のドキュメンタリー。入場料を払いたくなくて不法侵入したもののあえなくつかまって説教され「今回は見逃す」と寛大に追い返される少年たちから、九死に一生を得て故郷を離れた元難民、魅力的な女性客をナンパするイケメンのアルバイターまで、一つ一つのユニークでありかつ普遍性を持つ人生の断片の貴重さ、やさしさ、時にふいにじんとしてしまうほどのなつかしさ。自分が契約している計3つの配信サービスの中でダントツすぎるほどラインナップにハズレなしのジャイホーさん、野暮用その他でたまにしか利用できてないのがもったいなくてたまらないんですがとにかく今回も大満足。毎度ありがとうございます。