オートクチュール

日劇場にて。ディオールのアトリエを仕切るベテランクチュリエールで引退間近のエステル(ナタリー・ハイ)がバッグをひったくった移民二世の少女ジャド(リナ・クードリ)のお針子の素質に気づき見習いとして雇うが、生活環境も価値観も異なる二人は衝突を繰り返す。。階層社会フランスのトップメゾンを舞台にものづくりの矜持、美へのリスペクトと人生の悲哀が交錯する、ある種のシンデレラストーリーでありつつ格差社会への問題提起も織り込んだ人間ドラマ。ナタリー・バイのエレガンスとリナ・クードリの天性の美しさにうっとりし、最高級のドレスが最高級の手作業で生み出される過程を楽しみました。余談ながら、人口密度の高いアトリエ内のにおい(体臭?)を消すためスタッフが香水をふってまわるシーンでは、超高い生地にシミがつかないか?と一瞬思ってしまったパンピーな自分でした。

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