白さんは取り込み中

原題「愛情神話」。CJIFFにて。本日3本見まして作品の方向性は全部違ってそれぞれ別の意味で色々面白かったんですがその中で表題作は掘り出し物というか思いがけない秀作でした。監督の邵芸輝(女性)は聞き覚えのない名前だと思ったらこれが監督デビュー作(兼脚本)、もともと脚本家として頭角をあらわした91年生まれの若き逸材。物語は上海を舞台にバツイチも含め独身中心でミドルクラスな中年男女の群像劇で、主演の徐崢、馬伊琍、呉越らベテラン俳優たちの軽妙で時にかみあわなかったりする間合いが絶妙。さすが徐崢の安心感は半端ないし、馬伊琍がめっちゃさりげなく(どっちや)オシャレで綺麗だし、上海ならでは(なのかな)の洋風建築も魅力的。原題の「愛情神話」は物語それ自体とのダブルミーニングになってることが劇中で明かされます。