父に捧ぐ物語

こと原題「我和我的父輩」。昨日CJIFFにて。「愛しの母国(我和我的祖国)」「我和我的家郷(愛しの故郷)」に続く国慶節オムニバス映画「我和〜」シリーズ第3弾。主旋律映画ならではの監督・出演者の顔ぶれがすごい上に各話それぞれの熱量がはんぱなく、好みかどうかは人それぞれと思いますが今回自分は4作ともがっつり楽しめました。順番は、呉京監督・主演、袁和平アクション監督の戦争映画、章子怡監督・主演の人工衛星開発映画、徐崢監督・主演のAlways夕日っぽさもありの懐旧系映画、沈騰監督・主演のタイムトラベル映画、と、シリアスな2本からのコメディ2本という流れ。前半と後半のギャップの大きさは結果的にというよりあらかじめ狙ってなのかなと勝手に推測しておりますがその中間(たとえばしみじみ系ファミリードラマとか)がないというのがなかなか興味深かったりします。同じ中国語圏のオムニバスでもタッチが全然異なる現在公開中の香港の名監督たちによる「七人樂隊」も最終話はぶっとんだコメディで締めているところ(だけ)は共通しているもののそれ以外の部分で両方を比較するにはいろいろ前提がちがいすぎて別物としか言えないんですが、自分はこういう本気のオールスター中国映画もわくわくしないではいられない上に本作の子役たちのうまさといったら彼らがもう少したって大人になってからの活躍の予感まんまんでした。