中国卓球~窮地からの反撃~

原題「中国乒乓之絶地反撃」。CJIFFにて。今でこそ卓球王国・中国ながら90年代初めには低迷しスウェーデンが強豪だった、というのはこの映画で初めて知りましたが、そのどん底の時期に2年後の世界一を目指すと大言壮語して監督になった男と彼が率いる新生チームの起死回生の物語。実話ベースのスポ根映画で、王道な上にも王道の出来栄えに大満足であります。監督は主演でもある鄧超と、脚本家・監督・プロデューサーの兪白眉の二人。両者はこれまでも組んでいて、特別出演の呉京ともども盟友だそう。キャストは知った顔も知らない顔もいたんですが、もしかして本物の選手?と思った人もあとからチェックしたられっきとした人気俳優で、迫力ある試合シーンもガチでこなした身体能力にあらためて感服。中でも十代の若手選手を演じた2人のうち1人が「山河令」の張成嶺役・孫浠倫で、相変わらず可愛らしい中にイケメン入ってきた成長ぶりに萌え。もう1人は、どこかで見たなあと思っていたら「笑傲江湖 レジェンド・オブ・スウォーズマン」の令狐冲こと丁冠森。古装姿しか知らなかったので気づかなかったけど本作の生意気そうな役どころの方が似合ってて(失礼!)いい味出してました。それと物語中盤で出てくる冴えない感じの中年選手、この人もどこかで見たなあと思ってたら俞灏明で、役作りかもしれないけどずいぶんおじさんになっていてちょっと遠い目。他には、鄧超の妻・孫儷が劇中でも妻役。さらに彼らの子供たち2人もちょこっと顔を出していたらしく、などなど見終わってからキャストが色々ツボにハマっております。チャンスがあればもう一度見たい、なんなら公開してくれませんかねー。当時の中国のまだまだ素朴というかレトロな時代感も(住んだことなどないのに)懐かしくて、これまた勝手に遠い目になりました。