1950 水門橋決戦

こと原題「長津湖之水門橋」。劇場にて。9月末に公開された「1950 鋼の第7中隊(原題:長津湖)」の続編で、朝鮮戦争に介入した米軍と中国軍が1950年に中国との国境に近い北朝鮮の長津湖で極寒の中くりひろげた壮絶な戦闘を描く超大作戦争映画。中国建国100周年記念作品なだけあってバリバリの愛国映画ながら世界標準のエンタメ作品としても見ごたえ十分で、前作が陳凱歌、徐克、林超賢の三人の合作だったのに対し今回はクレジットが陳凱歌と林超賢は監製、徐克が監製・導演となっており、徐克を軸に陳凱歌と林超賢も演出にかかわったものと思われます。主演は兄弟役の呉京と易烊千璽(それぞれ伍千里、伍万里という名前が忘れがたい。しかも戦死した長兄が伍百里)を中心に段奕宏、朱亞文、李晨、韓東君、張涵予、耿楽ら中国映画ファン&中国ドラマファンにおなじみの人気スターが勢ぞろいし、前作で戦死した〝雷公〟役の胡軍が回想場面で何度か出てくるファンサービス(なのか?)も。劇中何度あったか数えてないですが爆発シーンにつぐ爆発シーンのど迫力と、さあくるぞと予感させるそばからぐいぐいくるエモーショナルな男気シーンのつるべうちは、もし前後編合わせて325分を通して見てもおそらく1ミリも退屈しない気がする充実度。そりゃ徐克や林超賢も腕がなっただろうなとお察しします。撮れる人たちなのだもの。

今回、単独の公式サイトはないようです。