クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男

原題「QT8:THE FIRST EIGHT」。オンライン試写にて。長編10作で監督を引退するというタラちゃんの、その公言通りならファイナル作品となる「The Movie Critic」が今秋に製作開始と報じられたタイミングに合わせてなのかどうかこの8月にニッポン公開となる、2019年のドキュメンタリー。第1作「レザボア・ドッグス」(92)と第2作「パルプ・フィクション」(94)の衝撃(=嬉しい驚き)やアジアン・アクションへのおたくぶりにワクワクさせられてきた身としては引退はちと残念ですがその後のプランはちゃんとあるらしいのでそれはそれで楽しみにするとして、本作はちょっと早めの総括というか、19年作品なので内容的には「ヘイトフル・エイト」(15)までの振り返り。ジェイミー・フォックスサミュエル・L・ジャクソンダイアン・クルーガールーシー・リューイーライ・ロスティム・ロスカート・ラッセルクリストフ・ヴァルツらスターや関係者のコメント・裏話がふんだんに盛り込まれると同時にかつての業界の大物でその後獄にくだったワインスタインとの蜜月やユマ・サーマン(本作には登場せず)の自動車事故などにも触れられていて見どころ多しでした。製作年的に9作目の「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」(19)への言及はないので、今後作られるのかどうかはわからないけどさらに集大成的なドキュメンタリーもいずれ見てみたい気がします。

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