無名

劇場にて。公開を楽しみにしていた、程耳監督・脚本・編集、梁朝偉&王一博ダブル主演の民国期スパイノワール。前知識ゼロで見たのと、時間軸が相前後する凝った編集と、当然ながら誰が味方で誰が敵かわからない展開に最初から最後まで全集中で楽しめました。こっこれは王家衛!?と思わず身を乗り出しかけたオープニングクレジットのフォントとか、広東語や上海語のシーンのクラシックなムードとか、ねらったかどうかはともあれ王家衛を思わせるスタイリッシュなテイストが印象的。そして梁朝偉の名演はいうまでもないとして王一博が期待以上に(すみません!)グッジョブ👍。ワキを固める大鵬(ちなみに彼は王一博主演の「熱烈」の監督さんでもあります)や王伝君もいい仕事してるし、特別出演(だそう)の黄磊と周迅も安定感十分。物語については何を言ってもネタバレにつながりそうで書けませんが、ものすごくあいまいに1つだけ書くと途中まで何がどう転ぶのかわからなかったのが劇中の某主役のとあるセリフで、あ、と察せられるものがあってそのあとはそこそこ予想が当たった。たぶんそれは私だけではないですよね。

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