セデック・バレの真実

こと原題「餘生」。試写にて鑑賞。
魏徳聖・黄志明製作、湯湘竹監督による、以下プレスの引用になりますが「霧社事件の被害者・加害者それぞれの遺族や歴史学者へのインタビュー、そしてセデック族発祥の地と言い伝えられている巨石〝プスクニ〟を探す旅を記録したドキュメンタリー」。
昨年の金馬影展で上映され、また金馬奨の最優秀ドキュメンタリー賞と同音響賞にノミネートされた作品で、タイトルには生き残った人々という意味がこめられており、モーナ・ルダオをはじめ映画に登場する重要人物の子孫たちの証言や映像・写真などにあらためて映画のいろんなシーンを思い出しながら胸をしめつけられるような思いで見ました。「セデック・バレ」を見た人は必見だと思うし、見ていない人にもぜひこの映画で日本統治時代の台湾で起こった痛ましい歴史的事件を知り、ひいては現在の台湾社会にも興味を持ってもらえたらと。
本作は8月23日〜9月15日にK`s cinemaほか全国順次公開となる「台湾巨匠傑作選」の上映作全12本の1本で、他の11本は侯孝賢監督の「坊やの人形」「童年往時 時の流れ」「憂鬱な楽園」「フラワーズ・オブ・シャンハイ」「珈琲時光」、楊徳昌監督の「ヤンヤン 夏の想い出」、李安監督の「推手」「ウェディング・バンケット」「恋人たちの食卓」、魏徳聖監督の「海角七号/君想う、国境の南」「セデック・バレ」。GJ!なラインナップですね。

6月19日追記:ツィッター情報で知りました。タイムスケジュールがこちらで見られます。