戦慄のリンク

こと原題「網絡凶鈴」。試写にて。Jホラーの父こと鶴田法男監督が馬伯庸のスリラー小説「她死在QQ上」を原作に中国で撮った、日中合作でなくガチの中国映画です。自分は勝手に日中合作と思い込んでいたので(だって中国はホラー映画は基本的に撮らないはずだから)、上映前に監督がこの映画の製作がどんな経緯で始まり途中いろいろあって結果的に無事完成したかというぶっちゃけ話をされたのを聞いてもう見る前からびっくり、しかもあとから読んだプレスにはもっと詳しく製作裏話が載っていて正直それ自体が1本の映画になるんじゃないかってくらい面白エピソードてんこもり。それはさておき映画はちゃんとJホラー的でこれまたびっくりでした。なにしろしつこいようですがホラー映画を基本的に撮らない(撮れない)中国でホラー(に限りなく近い)映画を撮りあげて検閲を通って全国公開もされた、って実際すごいことですよ。鶴田監督えらいです。物語は、ひとことでいえば「呪いのネット小説」。読んだ人は死ぬ。。。ってもしかして「リング」の影響でしょうか。というのも「リング」の中国語タイトルは「午夜凶鈴」で、この映画が原作小説のタイトルでなく「網絡凶鈴」となっているところから察せられるものが。。そしてまた「長安二十四時」等の馬伯庸がこうした恐怖小説も書いている(映画は当然ながらそれなりに脚色されているようですが)というのも個人的にはかなり興味をそそられるものがありました。

公開は、12月23日から新宿シネマカリテほか全国ロードショー。