響け!情熱のムリダンガム

劇場にて。ムリダンガムというインドの伝統楽器を作る低カーストの職人の家に生まれた主人公が楽器職人ではなく奏者を目指し上位カーストのナンバーワン奏者になんとか弟子入りを許されるもさまざまな困難が立ちふさがる物語。映画に魅了された都内の南インド料理店の店長さんが自ら配給に乗り出したというぐっとくるエピソードは知っていましたが例によって前知識ほぼなしだったので見はじめてほどなく「こ、これは前に見た」と気づいた粗忽モノの自分です。18年のTIFFで上映された「世界はリズムに満ちている」がタイトルを一新してニッポン公開とあいなったのですね。で、「あの映画か!」と思い出してからはストーリーはわかっていたのである意味安心して全編にちりばめられた躍動的な音楽パートをたっぷりたんのう。ちなみに初見のときは主人公の激推しである〝大将〟ヴィジャイの魅力をわかってなくて(すみません)それがらみのやりとりなどはフーンという感じだったと思うんですが今はヴィジャイの良さがよくわかったので(遅?)そこも含めてたぶん初見時の倍くらいテンションあがりました。主人公の挫折と成長、恋バナもありのストーリーはいい意味でわかりやすく、もちろん一番の見どころであり聴きどころはムリダンダムを筆頭に多種多彩な打楽器の演奏シーン(しばしば民族舞踊も込み)。まさしく、魂に響きます。

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