「旅立ち」「ゴッドハンド」「聞いちゃいない」

それぞれ原題は「姉姉」「手事業」「講話沒有在聽」。台湾文化センターとアジアンパラダイス共催のイベントシリーズ「台湾映画の"いま"〜革新と継承〜」本年第5回目となるオンライン上映にて。いずれも短編映画で、台湾に限らず短編は映画祭で上映されるかあるいはネットに上がっていれば見られるくらいのなかなかとっつきにくいものがあり、自分は正直ちゃんとチェックしてきていない初心者なので3作とも新鮮かつクオリティの高さに目うろこでしたが、大学進学を控えた少女が主人公の「姉姉」、社会の底辺で働きづめの女たちの弱さと強さを描く「手事業」、寝たきりのまま死んでしまった男(金士傑が鉄板の名演)がなぜか幽体離脱?して家族にいろいろ話しかけるも気づかれない(そりゃそうですな)「講話沒有在聽」の中でも3つめの「講話沒有在聽」が抜群に面白く、笑わせて泣かせるうまさと優しさはどこかヤスミン・アフマド監督作品を思い出させるものがありました。今後またチャンスがあったらぜひまた見たいです。ちなみにこの上映イベント(基本的には長編メイン)はリアルな上映会のころから要注目だったんですがコロナの影響でオンラインに切り替えて全国どこからでもアクセスできるようになり間口が広がったという点に限っていえば不幸中の幸い?というか、コロナは本当にもういい加減どうにかおさまってほしいのですがオンラインはありがたいなというのが実感であります。