ぼくらの後半戦

こと原題「下半場」。オンラインにて。台湾文化センターとアジアンパラダイス共催のイベントである2021台湾映画上映&トークイベント「台湾映画の〝いま〟〜新鋭と精鋭の挑戦」の第1回上映作品で、ストリートバスケで素質を見込まれそれぞれ別の高校にスカウトされた兄弟が高校バスケリーグでライバルとして激突することになる、ファミリー&青春&スポ根ドラマ。監督は「光にふれる」「共犯」の張榮吉、主演はいずれもオーディションで選ばれた新進気鋭の范少勳(本作で金馬奨の新人賞を受賞)と朱軒洋、そのワキをベテランの(そしてそろいもそろって恰幅のよくなった)段鈞豪、庹宗華、呉大維が固めるほか陸奕静のめずらしく陰のない(?)ふつうの(?)役どころがなんだかホッとさせてくれる、聴覚障害とかいろんなテーマを盛り込みつつバランスよくさばいて後半はがっつりと試合シーンで楽しませてくれる良作でした。上映後の解説によれば、張榮吉監督、次回作は中国で撮るSFモノらしく、いろんな引き出しを持ってる方なんですね。