旅する写真家

副題は「レイモン・ドゥパルドンの愛したフランス」。試写にて観賞。2012年の東京国際映画祭でかかっていたことも、国際的に知られるフォト・ジャーナリストだというレイモン・ドゥパルドンの名前も知らなかったドシロートな私ですが、その長きにわたり撮りためた多種多様な映像がなんとも魅力的なのと、じゃあその彼が写真を撮っている姿を至近距離で撮っている(つまり、そこまで信用されている)監督は誰なのだろうと思っていたら(例によって何も知らずに見たもので)その奥様クローディーヌ・ヌーガレだと途中で気づいてこれまた感服。戦地のヘビーな映像であれ日常的な微笑ましい映像であれ有名スターの映像(若き日のアラン・ドロンとか!)であれまるで吸っていたタバコをぽいと捨てるようなさりげなさで惜しげもなく次の映像に切り替えていく編集がオシャレというか贅沢というか…映画を見ながら自分も運良くそこに居合わせることができたような充実感にひたっておりました。
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