オンライン死者もといオンライン試写にて。
個人的に昨年の「女神の継承」あたりから加速度的にアジアン・ホラーが気になっているタイミングで、おどろおどろしい（けどあまり怖くなさそうな）タイトルとヨン・サンホ監督作品というのにひかれて鑑賞。前知識なく見たもので、あとから分かったのですが「新感染」のヨン・サンホ監督は原案と脚本、「ファイティン！」のキム・ヨンワン監督がメガホンをとった作品でした。物語は、ある殺人現場で被害者とともに死んでいた加害者だけが死後３ヶ月経過していたという怪異な事件が起こり、真相をさぐる配信系ジャーナリストたちが何者かの強い呪いでよみがえった大量の死者と対峙する展開に。。。というゾンビ映画と呪術映画のハイブリッド的オカルトホラー。作りはB級テイストながらアイデア勝負な面白さとなぜそんな呪いが発動したかという部分で切なさもあり、そしてインドネシアの呪術師が登場するに及び「やっぱ東南アジアの呪いは強いんだな！」と勝手にテンションのあがるユニークな１本でした。若い呪術師役の女の子がどこかで見た顔だと思ったら「パラサイト」でセレブ一家の長女を演じたチョン・ジソで、タフになったなあと感心（違）。また、これもあとから分かったのですが本作は「謗法～運命を変える方法～」のタイトルの連続ドラマ（ねとふりで配信中！）の映画版で、メインキャストもドラマ版をほぼ引き継いでいるらしくドラマを見ている人にはキャラ設定や用語的なものが最初からわかっている、とはいえ映画版だけでも理解できる作りになっているのだと思います。謗法（ほうぼう）とか在此矣（ジェチャウィ）とか聞きなれないオカルト用語もちょっと魅力的。キョンシー映画の韓国バージョン的なアクションホラーとして増殖していく可能性もあり、かも？
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