我は神なり

試写にて観賞。「新感染 ファイナル・エクスプレス」(16)で実写デビューし絶賛されたヨン・サンホ監督の2014年の長編アニメ。ダム建設で水没が決まった村の人々が、町からやって来た教会の長老と牧師のうまい話に乗せられて寄付という名目で立ち退き料を巻き上げられ、久しぶりに村に戻った嫌われ者の男がそれは詐欺だといくら言っても誰も耳を貸そうとはせず。。 と、これ以上は見ていただくとして凄絶な物語でありました。これ実写で見たかったな(韓国映画のめっちゃ得意なジャンルだし!)とちらりと思ったんですが、監督自身もともとは実写で撮るつもりだったとか。もちろんアニメとしてもインパクト大でした。これまで観て来た範囲内ではありますが韓国映画ではキリスト教はかなり負の面というかカルト的な側面が描かれていることが多く、キリスト教に限らず宗教であれ民間療法的なものであれ何かを絶対的に信じることの危うさにそのつど肝が冷える気がするんですが、同時に自分だって絶対そうではないと言い切れるものではないのかもという不安も掻き立てられるのであります。
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