LOVE LIFE

日劇場にて。深田晃司監督の作品は「淵に立つ」(16)が打ちのめされる名作で、以来覚悟して向き合わねばと思うようになりましたが本作で久しぶりにまた打ちのめされ、とともに一種の達観性も胸にしみて、この残酷さとドライさと奇妙なライトさの混じり合う人間ドラマを何日か消化しきれず今も消化できたとはいえないものの矢野顕子の「LOVE LIFE」に強くインスパイアされてから20年を経て映画というかたちになったというのを知り、それだけの熟成感を軽々に消化できないのはむしろアリかという心持ちに。で、それはそれとして、これはどこかで言及されているのかもしれないのですが主人公・妙子の夫・二郎が二郎というからには次男のはずで、そうだとして長男が物語に一ミリもからんでこないのが単にその必要性がなかっただけかどうかがなんとなく気になっております。

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