海が青くなるまで泳ぐ

こと原題「直游到海水変藍」。FILMEXのオンライン配信にて。趙涛プロデュース、賈樟柯監督による、「文学者たちへのインタビューを通して近代中国のこの70年の変遷を描いたドキュメンタリー」(映画祭公式サイトの紹介文より)。全18章のユニークな構成でつむがれる、主に3人の作家(賈平凹、余華、梁鴻)たちの作家になるに至った経緯を含めてそれぞれの生きてきた時代や家族の話、そこに凝縮される中国の姿や人間の生命力、言葉の力と文学の力、時折さしはさまれる村の人々の表情に時間を忘れて見入り、聞き入ってしまいました。都合によりリアル映画祭では観られなかった作品をこうして配信で観ることができるありがたみをかみしめております。印象的なタイトルは、インタビューの中で余華(「活着」「血を売る男」等の作者)の語った言葉から。