原題同じ。先日、中国インディペンデント映画祭にて鑑賞。毛沢東共産主義に傾倒していたにもかかわらず反右派闘争で右派とされ22年にわたり強制労働所や刑務所にいた作家・張先癡の苦難の半世を、本人の回想と演劇的手法を組み合わせて描いた邱炯炯監督作。王兵監督の名作ドキュメンタリー「鳳鳴 中国の記憶」をしばしば思い出しつつ、建前上は百家争鳴を推奨しながら批判的論調に対しては容赦なく投獄で応じた時代(でもそれは中国だけの話ではなく過去の状況だけでもないという暗澹たる思いも含めて)を生き延びた強靭な精神力と知性に頭が下がると共に、映画の最後に本人が語った言葉のあくまで静かな語調にこめられた怒りと慟哭に打ちのめされました。