デメキン

公開が始まっておりますが、だいぶ前に試写にて観賞。実のところ不良たちの荒ぶる青春ロマン的ジャンルはフィクションならフィクションとして楽しんでしまうのだけれどこれは実話ベースなんだと思いながら見ていると自分の理解を超えるというか実際あんなに乱暴したらへたすると死人が出たり後遺症が残ったりして青春どころじゃないんでないかとか物語よりついついそっちが気になってしまったりもしつつ、なのに後味の爽やかさは意外なほどで、見終わってから次第にジワジワときております。とにかく何か自分の全く知らない部活的ルールみたいなものがその世界にはあって、リーダーが引退したら次のリーダーを指名するとかいったん引退した元リーダーはその後は絶対手出しをしないとかいうたぐいの筋目の通し方が新鮮。これが若さってことかなと。アクションをつけたのが坂口拓と坂口茉琴という「RE:BORN」好きにはたまらない顔ぶれだったりするのもこれまた後から気づいてテンション倍増しでした。1つ不思議に思うのが一対一の対決のときに顔を殴り殴られの鉄拳の応酬が続くのはもしかしてひょいとよけたりしてはいけなくて対等に殴り合って根負けした方が負けみたいなルールもこういう世界ではあるのかしら、と、ドシロートの素朴な疑問。。もちろん一方的にボコボコにするのは絵として面白みがないので演出として十分ありだけどこれはアクション映画全般でたまさか感じる疑問だったりもするのでした。
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