先日試写にて。1995年の作品のデジタル・リマスター版が四半世紀を経て今年５月にあらためて公開予定。自分は公開当時観ていなくて今回が初見でしたが、デジタルリマスターのおかげで観ることができたありがたさよ。もうなんとも懐かしくどんくさくて愛らしく純粋で切ない昭和のたたずまいがそこにありました。石森章太郎や赤塚不二夫や藤子不二雄（２人組）といった伝説のトキワ荘の主人公たちよりもさすがに世代は下ですが、自分における１つの原風景とリンクする空気が随所に感じられ、ご飯付きの下宿で15人くらいの若者が男女とも一つ屋根の下で暮らし時にワイワイ飲み明かしたまさか麻雀に呼ばれバイト先を紹介しあったりギター弾いてる先輩がいたり新聞を回し読みした学生時代を思い出したりしてむちゃくちゃ遠い目に、、。25年前の映画なのに主演のモックンがもちろん十分若いのだけれど今やますますかっこいいので歳月を感じさせず。阿部サダヲとか生瀬勝久とか古田新太といった現在のベテラン陣がまた「わかッ！」と驚くかと思ったら思いのほか今と印象が同じなのも驚いた（でも当時小劇場の新鋭劇団員だった彼らにとってこれが映画デビュー作だったりまだ映画にあまり出ていなかったりする時代の作品）。デジタル・リマスターってほんとタイムスリップさせてもらえますね（しみじみ）。
公式サイトはまだのようです。
