アンジェリカの微笑み

劇場にて鑑賞。
今年4月に106歳で亡くなったマノエル・ド・オリヴェイラ監督の101歳(!)のときの作品。若くして死んでしまった美女アンジェリカとその死に顔を撮影した青年写真家とが惹かれあう不思議な物語。舞台は現代(近代?)のポルトガルなのだけれど、なんだか聊斎志異とか雨月物語のような、あるいは世界のいろんなところにある昔話のような親和性となつかしさを覚える作品で、哲学的だったり宗教的だったりする部分のもっと深いところまで分かればひときわ圧倒されてしまいそうですがそこまで分かってなくても十分に深く、印象的で、夢に出てきそう…。あとから知ったのですが青年写真家を演じたハンサムな俳優はなんと監督の孫だそうで、ある意味監督の分身といえるのかな。不勉強にして自分はマノエル・ド・オリヴェイラ作品をあまり見てこなかったので遅ればせながら来年1〜2月に開催予定のこちらの映画祭でできるだけ見なくてはと思っております。
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