365日のシンプルライフ

試写でもなく劇場でもなく、作品上映プラス監督のトークショー付きのワークショップにて鑑賞。30人くらい(だったかな)の規模で監督さんの話をがっつり聞けて質疑応答もありのイベントはかなりのお得感でしたが、参加者が小グループに分かれて映画を見て考えたこととかを話し合うというスタイルのワークショップは初めてで、基本おとなしく人さまのお話を聞いておりました。
映画は「家の中のすべてのモノをトランクルームに預け、そこから1日に1つ持ち帰るだけにして、1年間何も買わずに暮らす」というすごい試みを監督自身がやってみせたドキュメンタリー。冬なのにまっぱだかの状態から始め、拾った新聞紙で前と後ろを隠しながら(「GF*BF」の張孝全を思わず連想…って見てる人しか分からないネタですみません)素足で雪の中をトランクルームまで走っていってオーバーコートを着て戻る、というのが初日で、うわなにまじですかどうやって生きていくの?とたまげたんですが、食料は家族や友人から差し入れがあったり電気や水道は使えるようだし周囲の協力がそれなりにある中でのシンプルライフであり、ペトリ監督は別にどこまで貧乏をきわめることができるかを実験しているわけじゃなくて、最低限必要なものは何かを見極めたいのだと分かってからは安心(?)して見ていられました。1日1つモノを捨てるのは簡単かもしれないけど、完全にゼロから1つ1つ積んでいくという発想がなんといってもユニークで、帰宅してモノにあふれている家の中を見回し何度めかの断捨離をゆるく心に誓った自分でありました…。
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