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オンライン試写にて。公式サイトからの引用になりますが“2014年に長編第1作を発表して以来、わずか数年でベルリン、カンヌをはじめとする映画祭から熱い注目を集めている”というベルギーのバス・ドゥヴォス監督。その19年作品「ゴースト・トロピック」と共に日本同時公開となる23年の表題作は、移民国家ベルギーで働くルーマニア人労働者と中国系女性植物学者の偶然の出会いと交流がそれぞれの日常の断片の中でつづられるごくささやかな物語の、思いがけないほどの広がりと美しさ、舞台も設定も異なるけれどもアキ・カリスマキ監督の「枯れ葉」とどこか通じる静かなやさしさが胸にしみわたる珠玉の佳品。雨、森林、スープ、といったさりげなくも象徴的なモチーフの中でとりわけスープが印象的で一種魔法のような余韻を残します。

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