あなたと過ごした日に

先日試写にて。コロンビア生まれの作家エクトル・アバド・ファシオリンセの国際的ベストセラー小説を「ベルエポック」のフェルナンド・トルエバ監督が映画化。公衆衛生の第一人者で国家権力の弾圧に屈しなかった医師エクトル・アバス・ゴメスの社会的使命と家族愛に生きた人生を息子である著者の目線で描いた物語は、時にアルフォンソ・キュアロン監督の「ROMA」を、なぜか時にはエドワード・ヤン監督の「牯嶺街少年殺人事件」を思い出させ、ノスタルジーと愛の記憶と人生の苦味と作家的成長が個人史を超えた普遍的な感慨をよびさます滋味に満ちた佳品でした。

公式サイトはこちら