白日青春 ー生きてこそー

原題「白日青春」。英語タイトルは「The Sunny Side of the Street」。オンライン試写にて。昨年の金馬奨の最優秀主演男優賞(黄秋生)、同新人監督賞(劉國瑞)ほか受賞作。大阪アジアンで見られず残念に思ってましたが、公開が決まって良かった。監督の劉國瑞はマレーシア華人で、高校卒業後香港へわたって映画を学び、これがデビュー作。鄭保瑞がプロデューサーの一人としてクレジットされています。黄秋生演じるタクシー運転手とパキスタン系難民の少年の交流、というよりもっと因果因縁に近い運命の交差を描いた物語の詳細はここでは詳しく書かずにおきますが、香港映画ファン、アジア映画ファンにとどまらず多くの人に届いてほしい名作で、映画を見てからあらためてタイトルを(中文も英文も)ながめると何倍も胸にせまるものあり。なお、劇中で引用され映画のテーマとも重なる古典詩が公式サイトのトップページで紹介されているので参考までに原文のみコピペしておきます(訳文は公式サイトをどうぞ)。清朝の詩人・艶牧の乾隆年間の作品で、タイトルは「苔」。

白日不到処

青春恰自来

苔花如米小

也学牡丹開