少年たちの時代革命前夜

昨日、香港映画祭2022年にて。「少年たちの時代革命」の共同監督、任侠と林森それぞれの短編集。しょっぱな、「虫けら」のインパクトにおおっと刮目したのですが2本目から3本目にかけてガラリとおもむきが変わったイメージビデオ的な映像に途中ちょっと意識が遠のいてしまい(申し訳ございません!)次の「クイーンのワンペア」でまた真逆な作風の思いがけない女子力?の高さにまたおおっとなり、任侠監督の振れ幅の広さに再び刮目。続く林森監督の2作品「オアシス」「夏のブルース」は、短編ならではのコンパクトなドラマとドキュメンタリー的なショットの自然さにひきこまれて自分も劇中の誰か一人であるかのような心持ちに。二人の監督それぞれ別の個性が光る作品群を鑑賞後、林森監督がロンドンから、任侠監督は香港からオンラインでつながったアフタートークが行われ、映画からおしはかるだけではわからない二人の生コメントと表情の変化が貴重で魅力的でした。両者はかなりタイプのちがうキャラながら任侠監督によれば「少年たちの時代革命」の現場で一度も喧嘩をしたことがないそうで、似た者同士ではなく似ていない者同士が1つのプロジェクトに同等にかかわったことで生じた理想的なまでのケミストリーを実感した次第です。