柳川

劇場にて。二日連続でさりげにチャン・リュル祭り。中国語タイトルは「漫長的告白」で、「群山」「福岡」に続く〝福岡三部作〟の最終章にあたる本作は(ただし監督によれば三部作のつもりで作ったわけではなくそのように評されたとのこと)、北京に住み疎遠だった兄弟がかつて二人が愛した女性をたずねて日本の柳川を訪れる、ああこういうふうにテーマやモチーフがつながってくるのかと感慨もひとしおの愛と記憶と街の映画。切々と、しみじみと、胸にせまる名作でした。中国側のメインキャスト倪妮、張魯一、辛柏青がみなすばらしくて、個人的には「大秦賦(始皇帝 天下統一)」の嬴異人&嬴政つまり父子役だった辛柏青と張魯一が本作では兄弟役ということに勝手にテンション上がってしまいましたがそれはそれとして日本側のメインキャスト池松壮亮中野良子もとてもよかったです。

本日は監督のアフタートーク付きの先行上映にて、正式公開は今月30日。公式サイトはこちら