コンパートメント No.6

オンライン試写にて。90年代、フィンランドからロシアに留学中の女子大生ラウラが、一緒に旅行するはずだった最愛のガールフレンドが行けなくなり一人で北極圏のムルマンスクへ向かう長距離寝台列車に乗る。あいにく同じコンパートメントに乗り合わせたのはガラの悪いロシア人青年。耐えきれず旅を中断してモスクワへ帰ろうとまで思ったラウラだったが。。「オリ・マキの人生で最も幸せな日」のユホ・クオスマネン監督の2作目にしてカンヌ映画祭コンペでグランプリを受賞した、フィンランド・ロシア・エストニア・ドイツ合作による極寒ロードムービー。「オリ・マキ」もすてきな映画でしたが本作はひときわ深みを増し、ほっこりとしみじみとひきこまれて途中2度ばかり涙ぐみそうに。ケータイもまだない時代の一人旅、この映画とは状況がまったくちがうけれども個人的な記憶として80年代前半の真冬に一人で初めて北京に行ったときの寒さと緊張感と人の情けのありがたみがふとよみがえる部分もありました。

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