家へ帰ろう 〜国会大脱出

こと原題「逃出立法院」。オンライン試写にて。先の大阪アジアン映画祭では原題で上映され、来たる「シッチェス映画祭」ファンタスティック・セレクション2021では「ゾンビ・プレジデント」のタイトルで上映される、話題の台湾製ゾンビ・アクション・コメディ。議会の紛糾が名物(?)の台湾立法院(日本でいう国会)で総統以下議員や職員が次々ゾンビ化し、市中への感染を防ぐためまるごと爆破されようとしている立法院に閉じ込められた者たちの阿鼻叫喚の脱出劇。めっちゃ面白いと聞いていたので大いに期待してましたがマジでめっちゃ面白かった。台湾のコメディは、といきなりざっくりした話になってしまいますが、フザケていてもそこはかと知的でお行儀のよさがあってふりきれた大バカ系の(具体的にいえば朱延平が一人で担っていたような)コメディがあんまりないという印象を持ってたのでこのハチャメチャなテンションは(万人向けかどうかはわからないけど)大いに痛快、つまり自分好み。シュッとかっこよくて武闘派の賴雅妍とその父親役の庹宗華のぶちきれっぷりにワクワクし、何一つリスペクトされてない総統キャラの扱いにも笑った。台湾映画、ふところが広くて良いなあ。