オンライン試写にて。自粛生活が続く中、映画のパック配信とか仮想の映画館とかオンライン試写とかいろんな新しい映画の楽しみ方ができるようになって、ほんと便利な世の中になりました。。ただちょっと心配なのは「映画は映画館で」派だったのが最近すっかり家での映画鑑賞に慣れてしまい、いずれ自粛しなくていいよとなったときについつい「ウチで観られるならそれでいいかも」と易きに流れてしまいそうなこと。。
ともあれ表題作です。我らがマブリーことマ・ドンソクが久しぶり（？）にラブリーさをかなぐり捨てて演じるのは腕っぷし強すぎるヤクザの親分！ 韓国に限らず香港やニッポンでも脇役時代に悪役が多かった人があるとき思いがけずキュートな役どころでブレイクというのはよくあるパターンですがそうするとそのあとどんなに映画の中ですごんでも「ほんとは可愛い人なんだよね」と恐怖感が以前ほどなかったり実はいいやつでした的な転調を期待してしまいがちで、今回それを微妙に案じたりもしたんですがまったく杞憂でそんなゆるい演技はしませんよといわんばかりに怒らせたら絶対やばいグリズリーみたいなやつでした。やっほー。それでいてどこか昭和な極道というか敵は容赦なくぶっころすがカタギに対しては基本いい人というあざと可愛さも鉄板。面白いのはもっとはるかに凶悪な殺人犯が登場し、そいつをぶっころすために水と油のごとき熱血刑事と裏社会のボスが天敵状態をいったんたなあげにして裏で手を組む（ふりをする？）というありそうでなさそうな展開と先の読めなさ。冴えてます。ちなみにバイオレンス度はかなりのもので、そこは韓国映画らしい容赦なさが炸裂しているので一応そのつもりでどうぞ。すでにハリウッド・リメイクも決まっておりマブリー自身がまた出るというのがもう今からわくわくものですが、その前にまずこちらをお楽しみに。7月17日公開予定（ぜひ予定どおり公開されますように）。公式サイトはこちら。
