万引き家族

日劇場にて観賞。カンヌ受賞以来いろんな形で話題になりまくっていたのでなるべく内容を知らずに早く見ようと思いつつちょっと出遅れましたが、幸い予告編だけでは全体像が見えなかったのでがっつりと、じっくりと、しみじみと堪能いたしました。こんなこと言ったら失礼かもしれないけどパルムドールは伊達じゃない。他にも色々見ごたえのある作品があったであろう中で今この映画が世界最高峰の映画祭でてっぺんをとったことそれ自体の一種の強運というか、それは物語の力もあるし選り抜かれた役者たちの一期一会ともいうべき化学反応もあるし全部が一番いい状態でスクリーンに反映された強さではないかと。そして題材とタイトルをめぐる一部の人たちの救いがたいほどの勘違いな言及を目にするにつけ、このタイトルこそが良かったのだと。万が一にも「絆」とか「他人」とかそういうたぐいのフレーズをタイトルに冠していたら(ゼッテーそんなタイトルはつけなかったと思うけど)ここまではヒットしなかったかもしれないなとも思いました。
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