海を駆ける

日劇場にて鑑賞。インドネシア、バンダ・アチェを舞台に、海辺に倒れていた身元不明の男ラウ(ディーン・フジオカ)を家に受け入れた現地在住の日本人女性とその息子、彼の仲間たちが、ラウとともに過ごす中で時おり不思議な出来事を経験する。いくつかの時間軸がゆるやかに絡みあいながら流れていく波間に自分もただよっているような、生と死の気配がすぐ近くに感じられる、スピリチュアル(というと少々眉唾な印象も伴ってしまうけれど)な青春映画。深田晃司監督の作品は「ほとりの朔子」で良いなあと思い「さようなら」はちょっとツラくて「淵に立つ」はとてつもなく傑作だと思いましたが、それぞれに通底するさみしさと穏やかさが今回、作品の行間となって胸にすっとしみこんできた感じ。スピリチュアルすぎると感じる人もいるかもしれないけれど個人的には心地よく、違和感なかったです。「歓待」を不覚にも未見なので、見なくては。。
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