ビリー・リンの永遠の一日

先日シンガポールの劇場にて鑑賞。公開が始まったばかりのタイミングで見ることができてラッキーでした。イラク戦争での勇気ある行為が報じられ一躍全米のヒーローとなった19歳のビリー・リンが一時帰国のさいにアメリカという国で滑稽で残酷なまでにまつりあげられ消費されていく姿を描いた、ものすごく深くて複雑でいろいろ病んでいる感がやるせなく、でも不思議とおだやかなたたずまいがなんだか監督自身のちょっとはにかんだような微笑みを思い出させるアン・リー監督最新作。1作ごとに新しい、まだ見たことのないアン・リー作品を世に送り出していく監督、どこまで高みにのぼっていくのでしょうか。もう尊敬しかないです。
日本では来年2月11日に公開予定。