シンガポールの映画館

もうちょっとシンガポールネタで引っ張ります。現地の映画館で見た作品は4本、うち3本が鑑賞時点で日本公開前、唯一「ジャック・リーチャー NEVER GO BACK」が日本公開とかぶってました。香港もそうだけどシンガポールもハリウッド作品の公開がおおむねニッポンより早い、というかニッポンが遅いのよな…。当初は現地の映画も見ようと思っていて2本ほど新作がかかってたんですがどちらもポスターを見たり読んだりする限り微妙な予感がした(失礼な)のでパスしちゃいましたすいません。で、本日は映画の感想文でなく映画館についての備忘録です。というのも2カ所で見たらいろいろ違いすぎてて面白かったので。
まずは、ホテルから徒歩圏内にあったSuntec Cityという複合ビルの中のGolden Village(大手チェーンらしい)。チケットは販売機で購入し、上映開始10分前になると何番の劇場が開場という表示が出るのでQRコード付きのチケットをかざして入場。いずれも無人で、スタッフは総合案内所みたいなところにいるだけ。チケット代は「Dr.ストレンジ」と「ジャック・リーチャー」が8ドル50セント、「ビリー・リンの永遠の一日」が9ドル50セント。今回、1シンガポールドル=約79円だったのでそれぞれ670円、750円くらい。お得感ばりばりです。本編が終わるとさっさと人が帰り始めるのとか、専用の出口を抜けると一瞬自分がどこにいるのか分からなくなる場所に出るというのは香港と似てました。念のためですが、日本ではエンドクレジットもすべて見る人が多いのであんまり心配ないと思いますが「Dr.ストレンジ」はそれこそ最後の最後まで見ないとソンしますんでご注意ください。
もう1カ所は、シンガポールの銀座(原宿か?)ともいうべきオーチャードロードにあるShaw HouseのShaw Theatres Lido。ショウ・ブラザース迷としてはビルの上方に刻印されたSBマークを見るだけでぐっと気持ちが高ぶるわけですが、映画館はちょびっと場末感をただよわせて良くいえば量産型最新版シネコンとはちがうなつかしい味わいがありました。チケット販売は有人。そこそこ行列してるのに3人くらいでさばいていて、けっこう時間がかかりました。入場も有人。アナログ感いっぱいなもぎりのじいさんが入口に立っており、もしかしてこの道何十年?と勝手に想像しては勝手に遠い目に…。そのあと、上映開始までが思いのほか長かった。延々20分以上CMと予告編が脈絡なく流れ、なげーよとさすがに飽き飽きしていたら「鑑賞にあたってのご注意」的な前フリもなんにもなく突然本編が開始。油断できない…。ちなみに見たのは「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」でチケット代は4ドル(約320円)。あまりの安さに「え、4ドルですって?」と聞き直してしまいました。エンドクレジットが始まるとわらわらと人が帰り始めるのや、専用の出口があるのは上に同じです。
なお、今回見た映画は全部英語映画で字幕は中文のみでした。そこは香港とちがうかな。「Death Note: Light Up The New World」とかもかかっており、もしかするとそういう場合は英語字幕もついていたかもです。