めぐりあう日

劇場にて鑑賞。孤児院で育ち現在は養父母も夫も息子もいる主人公が生みの母を探すことに固執するあまり自ら精神的に追い込まれていく、「冬の小鳥」のウニー・ルコント監督の長編第2作目。前作に続く三部作の二部にあたるそうで、「ミモザの島に消えた母」とちょっと通じるところのある(ストーリーは別ですが)知らずにいればいっそラクだったかもしれないけれど知ることで次の段階へと進める人生のほろ苦さと多民族国家フランスの智恵ともいうべき包容性が深くしみ入ってくる、まだ2作目とは思えない熟練味を感じさせる佳品。
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