北北東

TIFFにて鑑賞。文革終結してまもない1972年、中国東北部の村で婦女暴行事件が連続して起こり、にわか仕込みの警察隊と村一番のインテリおばあさんが犯人逮捕のために知恵をしぼるが、なかなか犯人はしっぽをつかませず…。映画美術出身の張秉堅監督は陳凱歌らと北京電影学院で同級生つまり第5世代の映画人で、監督作としてはこれが2本目。Q&Aでの謙虚で誠実な感じの人柄が印象的でしたが、映画も作り込みすぎず素朴過ぎずユーモアとほろ苦さがじんわりと余韻を残す佳品でした。